2022.01.05
海外での活動

危機下で教育支援を継続する理由~アフガニスタン~

アフガニスタン
避難民

謹んで年頭のご挨拶申し上げます。

昨年は、シャンティの活動に皆様からの温かいご支援、ご協力を賜りまして心より御礼申し上げます。

新型コロナウィルスの感染拡大が懸念される新年の幕開けとなりました。3年目となり、感染予防対策と業務を支障なく遂行するためにはどうしたら良いか、職員一人一人が工夫をしてくれています。

昨年は、シャンティの活動地域であるミャンマー、アフガニスタンでの政変による混乱に多くのご心配を頂きました。少しでも前向きな兆しに希望を持ちながら、残された人々と寄り添っていくために忍耐強く取り組んでいく必要があります。

タイ、ミャンマー国境での武力衝突

あまり大々的にニュースにはなりませんでしたが、年末にミャンマーとタイ国境にてミャンマー政府軍と少数民族勢力との武力衝突が激化し、タイ側へ越境した避難民も報告されました。一方で、タイ側に入国する事が許可されず、国境付近で滞留する避難民の数は数千人とも報告されています。アクセスが制限されていることもあり、正確な状況は把握できていませんが、国境沿いのジャングルの中で避難生活を強いられている人々がたくさんいると思われます。シャンティでは引き続き、支援ができるところでの支援を継続し、新たな避難民への支援についても現地の関係機関と調整をしながら進めています。

実はシャンティの支援がきっかけ?

アフガニスタンでもかつてのように国土の半数以上で武力衝突が繰り返されるような状況はないものの、アフガニスタンの人々の生活は悪化する一方です。

極寒の中で、暖も取れず、食べ物にもありつけない何百万人という子どもたちの状況は、想像し難いことです。ただ、これが同じ空の下で起きている一つの現実でもあります。昨年、ようやく食料を届けることができましたが、まだまだ不足している中で、一人でも多くの人を救うために、あきらめず方法を探っていきます。

 

政変後のジャララバード市内の様子

政変後のジャララバード市内の様子

 

昨年12月9日に、このような状況の中でも教育の必要性を訴える女性の声を届けるための緊急オンラインイベント「人道危機下にこそ、子ども、女性を守る教育支援~アフガニスタン現場からの友の声 第2弾~」をJPFと開催しました。

ご参加くださった、BuzzFeed Japan様が、アフガニスタン情勢を詳しくまとめて下さり、また登壇されたナディアさん(仮名)にも追加取材をされています。ナディアさんはこのようなイベントに登壇するのは初めての経験です。訴えることで彼女の身の安全が心配される中で、どうしても皆様に伝えたい、と決死の覚悟で登壇をしてくれました。緊張する中、伝え漏れがないように何度も書き留めたメモを練習されたそうです。短い時間の中、母語ではない英語では伝わりにくいところもあったのではと心配していたのですが、記事の中で彼女の思いにも触れて頂いています。

また、彼女が子どもの活動に関わるきっかけが、シャンティが長年支援してきた図書館だったのです!この事実には、私たちもぐっとくるものがありました。一つ一つ蒔いた種は、大地に根づいて成長し、そして更に種をまき続けてくれているのです。なぜ、教育の支援の継続が必要なのか、彼女が教えてくれたような気がします。

▼記事全文はこちらから #Buzzfeed Japan/#LINE news記事

「日本の支援で生きる力を得た女性は、タリバン支配下のアフガニスタンで子どもたちを励まし続ける」

政変後にも学校に通う女生徒たち

政変後にも学校に通う女生徒たち

 

子どもたちの生きる力と子どもたちがこの先の未来を変えてくれることを信じて、何十年と先にきっと芽が出ることを信じて、今できることを一歩一歩取り組んでいくことが私たちの使命ではないかと思っています。私たちと一緒に種まきに参加してくださる方が一人でも多く増えることを願っています。

皆様のご多幸とご健康を心より祈念しております。

今年もシャンティをよろしくお願い申し上げます。

 

事務局長 兼 アフガニスタン事務所所長 山本英里