【支援事業のご報告】国連WFPと連携し11万人への食料配布を実施
本日は、シャンティが現在アフガニスタンで行っている支援事業のうち、国連WFP(=国際連合World Food Programme。国連世界食糧計画。)の食料配布プログラムを通した食料配布の進捗状況についてご報告します。
アフガニスタンでは、厳しい冬を迎えているなか、干ばつや、昨年8月の政変以降の情勢悪化を受けて多くの人びとが食料不足や寒さに苦しんでいます。
こうした状況に対して、シャンティでは1月から、国連WFPと連携し約11万人の脆弱層等に対する食料配布を行っています。
プログラムでは、シャンティがこれまで支援を続けてきた東部地域の5地区において約11万人に小麦や食用油等の食料を配布するほか、約9千人の妊娠中または授乳中の女性や、約1万8千人の5歳未満の子どもに栄養補助食品を配布しています。
シャンティは東部地域で約20年間、支援を継続してきており、現地政府と調整したうえでの配布対象者の選定や、配布会場の運営、プロジェクト全体の進行管理などに豊富な実績があり、2020年にも国連WFPと連携して事業を実施した実績があります。
アフガニスタンでは、多くの人々が読み書きができず、配布の案内や要請を文面などでやり取りをする手立てがありません。また、対象者には、国内避難民の方々も多く、受け入れているコミュニティにおいても世帯状況や生活状況をすべて把握しているわけではありません。公平性を保ち、必要な支援が必要な人たちにしっかり届くよう配布対象世帯への事前モニタリングでは、戸別訪問を通して現状把握に努めます。
特に世帯主が不在のところや寡婦の世帯は、支援を受けることから漏れてしまいがちであるため、状況をしっかり把握した上で物資が受け取れるように当日の受け取りについても助言活動を行うこともあります。
戸別訪問を通して、人々の厳しい現状を目の当たりにした職員からは、想像以上に厳しい生活環境にある子どもたちにいち早く食料を届けるべきとの声が上がっています。
本プロジェクト以外にも、民間のご支援やジャパン・プラットフォームの支援枠組みで実施している食料支援、越冬支援事業など、困窮するアフガニスタンへの支援を実施しており、引き続き必要な支援を届けていきたいと考えております。 地球市民事業課 デラワリ