【アフガニスタン教育文化支援】新年度を迎え、子どもたちが元気よく 学校図書館活動に参加しました
サラーム・アレイクム سلام علیکم！（あなたがたの上に平安がありますように）
ブログをご覧いただきありがとうございます。本記事では、アフガニスタンにあるシャンティのモデル学校図書館の活動についてご紹介します。
シャンティが政変前に学校の敷地内に建設したモデル学校図書館では、図書館を開館し、小学1年生から6年生までの子どもたちのために図書館活動を行っています。先生や司書たちは子どもたちに勉強を教え、さまざまな文化に触れられる絵本の読み聞かせを行い、安心して学ぶことのできる学習環境を作ろうとしています。
3月に新年度が始まってから今日まで、1年生から6年生までの多くの子どもたちが毎日この図書館を訪れています。
読み聞かせ活動を担当している司書によると、「現在40～50人の児童が参加していて、彼らの学習に良い効果をもたらしていると思います。」と話していました。また、他の司書は、「読書や読み聞かせの活動を通じて、教科学習の際により興味を持って取り組めるようになりました。過去数年間にわたり、定期的に図書館に通ってきた子どもたちは、読書をすることによって、授業における理解度が高まっただけでなく、上の学年に進級するための試験も受けることができるようになりました。」と嬉しそうに教えてくれました。
昨年インタビューしたある男の子のストーリーをお伝えしたいと思います。彼のことをよく知る司書に話を聞いてみました。
〈ある男の子のストーリー〉
現在、彼は8歳で、3年生に在籍しています。彼が1年生のとき、毎日図書館に来ていました。絵本を読むのが本当に好きな子でした。今年は進級試験で優秀な成績を収め、3年生に進級しました。彼は本当に賢い子で、昨年はクラスの中でも1位でした。3年生からは、アフガニスタンの学校の特性上、男女は一緒に学ぶことができないため、今年から男子校に入学しました。
〈司書からのメッセージ〉
彼のような子どもがいることに誇りを持っています。図書館に来て、興味のある本をたくさん読むことで、彼のような素晴らしい結果を得られるということがよく分かりました。これからも子どもたちのために図書館の運営を継続していくことが私たちにとっても大きな希望となります。
暫定政権下の困難な状況の中、アフガニスタンの教育環境は依然として厳しい状況にあります。子どもたちが自由に絵本や紙芝居に触れる機会が十分にありません。そのような子どもたちに効果的な教育・サービスを提供するために、図書館活動を充実させたいと思います。そして、これまで得た知識を生かし、リソースや設備を活用できるよう、職員一同、引き続き努力をしていきます。
シャンティを支えてくださるみなさまのあたたかい支援に感謝とお礼を申し上げたいです。
本ブログを最後までご覧いただきありがとうございました。
引き続き、現地の図書館活動の様子をお届けできたらと思います。
みなさまの温かい支援に心から感謝申し上げます。
アフガニスタン事務所
