AFAと共催で記者懇談会を実施しました!
みなさん、こんにちは。海外緊急人道支援課の瀧孝輔です。
8月9日に、シャンティが加盟しているNGOネットワークの一つで、日本に退避をしてきたアフガニスタン人を支援している、Action For Afghanistan(AFA)で記者懇談会を開催いたしましたので、報告いたします。
参考:AFAホームページ
Actions for Afghans (AFA) (google.com)
アフガニスタンでは、2021年8月15日にタリバンによって、政権が奪取されました。それ以降、女子教育の禁止をはじめ様々な権利の侵害を続け、国際社会から孤立を深めています。そうした状況の中で、多くのアフガニスタン人が日本を含む様々な国に国外退避をしています。もしかしたら、皆さんの中には、パリオリンピックでアフガニスタン難民の女性が自由を求めるメッセージを出して失格になったというニュースを目にした人もいるかもしれません。今でも多くのアフガニスタン人が、国内外で厳しい生活を強いられています。
しかし、政権崩壊から3年が経過し、ウクライナやガザでの戦争などが起こる中で、アフガニスタンへの関心は薄れてきてしまっています。AFAでは、日本への退避支援と退避をしてきたアフガニスタン人の支援を継続してきました。
今回の記者懇談会で、広くこうした日本国内で生活をするアフガニスタン退避者の状況を知ってもらうこと、日本語支援の充実といった支援の拡大などを当事者の視点から情報発信をしていくことを目指しました。日本各地から3名の退避者がオンラインで参加し、ご自身の経験、日本で生活様子やその中での課題について発表をしてくれました。
発表者はそれぞれ多様の困難を抱える中でも、周囲の人たちの支援によって、生活をできていることに感謝の言葉を述べていました。一方、そうした支援がある中でも、新天地での生活は、言語や制度が壁となり思うようにいかない苦しさがあることにも触れていました。「難民」というと、ネガティブなイメージで捉えられる傾向があります。しかし、充実した支援制度があれば、社会で活躍できる人材になることができ、そういったことが多様で豊かな日本社会につながることを発表してくれました。
私自身も、退避者の生の声を直接聞くことは多くなく、今回のイベントを通して当事者の意見を聞くことができたことは非常に意味のある時間となりました。
アフガニスタン退避者の多くは、困難を抱えながらの生活を強いられています。こうした退避者の声を大切にしながら、今後も活動に取り組んで参りたいと思います。
海外緊急人道支援課
瀧孝輔