2025.03.10
海外での活動

3月8日国際女性デーに考える、アフガニスタンの教育の現状

アフガニスタン
スタッフの声
活動風景

サラーム・アレイクム سلام علیکم!(あなたがたの上に平安がありますように)

みなさま、こんにちは。アフガニスタン事務所からの便りをお届けいたします。

 

アフガニスタンでは、政変後、子どもたちの教育環境が大きく変化しました。特に、女子生徒の教育は深刻な課題に直面しています。

 

教育の現状:立ちはだかる壁

長年、アフガニスタンの教育制度は、教科書や教室の不足、専門的な教師の不足といった問題に悩まされてきました。この4年間、女子生徒の教育機会は初等教育(1~6年生)に限られ、中等教育以上の女子生徒は教育の機会を失い、教師として働いていた女性たちは、そういった状況に心を痛めています。

希望の灯:支援

このような状況下において、教育分野における援助機関の役割は非常に重要です。限られた資源の中で、学校教育の代替となる方法を見出し、支援を継続する努力がなされています。国際社会とアフガニスタンとの直接的な政治関係はまだ確立されていませんが、多くの支援団体や援助機関が、子どもたち、女性たち、少女たちへの支援を続けています。

建設中の図書館の様子

 

図書館プロジェクト:学びの場を広げる

シャンティが行っている図書館プロジェクトは、子どもたちが学び続けるための重要な取り組みです。ヌーリスタン県やカブール県に開設された公共図書館では、読み聞かせ、自由読書、絵画、歌と詩の朗読、ゲーム、読み書きなどの学習、宿題のサポート、など、様々な活動が行われています。また、手工芸や裁縫などの教室も提供されています。図書館は、子どもたち、女性、男性がそれぞれ利用できるスペースを設け、多くの人々が関心を示し、地域住民からも支持されています。

勉強する子どもたち

 

未来への希望:小さな光が集まって大きな力に

これらの取り組みは、アフガニスタンの生徒や子どもたちのすべてのニーズを満たすものではありません。しかし、困難な状況下でも、教育を諦めない「希望の灯」となるでしょう。学び続ける子どもたちの姿は、私たちに勇気を与えてくれます。そして、これらの小さな努力は、やがて大きな変化を生み出すでしょう。

 

アフガニスタンの人々は、困難な時に支えてくれた人たちのことを決して忘れません。そして、その取り組みは、歴史に刻まれていくでしょう。

アフガニスタン事務所