アフガニスタン 緊急人道支援2事業が終了しました
皆さん、こんにちは。海外緊急人道支援課の瀧孝輔です。
4月から新年度が始まりました。気持ち新たに、活動に取り組んでいこうと思っております。
さて、昨年の夏からアフガニスタンで実施してきました緊急人道支援の2事業が無事終了いたしましたので、報告いたします。
事業の概要につきましては、以下の記事を参照いただけますと幸いです。
アフガニスタンにおける新規緊急人道支援事業開始のご報告| 活動内容 | 公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会(SVA)
一つ目の事業地であるヌーリスタン県での事業実施は、20年ぶりとなります。活動の経験の少ない地域での事業は少なからず不安がありました。
事業策定時の情報から、事業地のヌーリスタン県は、秘境のような場所であることは知っていました。それでも現地スタッフが裨益者選定のためのアセスメントを行った際の写真を共有いただいた時は、とても驚きました。
アセスメントの際に訪ねた家の周りの様子。まさに秘境です。
なかなか支援が届かない場所に支援を届けることがシャンティの緊急人道支援の強みの一つですが、本事業でもそうした場所に支援を届けることができました。こうしたこともあり、配布後の事後評価では、対象者のすべての人から「生活の維持に十分役に立った」という評価をいただくことができました。
二つ目のクナール県での越冬支援事業では、以下の記事で物資配布の様子を紹介いたしました。合わせて、お読みいただけますと幸いです。
アフガニスタン:クナール県で400世帯分の物資配布が完了しました| 活動内容 | 公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会(SVA)
この記事の配布後に、なんと物資を予定よりも安く購入することができたので、さらに追加で配布ができるという連絡をいただきました。そこで、急いで配布の準備を行い、結果として、50世帯を対象に追加で物資の支援を行うことができました。
物資を用意する様子
物資配布の様子
支援が行き届きにくい場所での事業の実施や迅速な追加配布を実施することができたのは、経験豊富で熱意溢れる現地スタッフのおかげです。今回の2事業の成功の裏には、そうしたスタッフの頑張りがあり、本当に頭が上がりません。
一方で、世界最悪の人道危機といわれる状況は変わっておらず、まだまだ多くの支援を必要としています。こうした状況を踏まえて、アフガニスタンのために何ができるか、模索しながら事業に取り組んでいこうと思います。
※本事業は、ジャパンプラットフォームの助成によって実施されました。
海外緊急人道支援課 瀧孝輔