2025.09.12
緊急人道支援

アフガニスタン東部地震/被災者の声をお届けします

アフガニスタン
震災

8月31日のアフガニスタン東部地震では、2,150人以上が死亡、3,360人が怪我をし、6,500軒以上の家屋が大きな被害を受けました。シャンティの緊急支援チームは被災地に入り、住む家を失った被災者の方々にテントを提供するなどの支援活動を開始しています。
発災直後、スタッフが徒歩で数時間かけてたどり着いた村々は壊滅状態でした。全世帯が被災し、すべての家族が死者あるいは負傷者を出していました。
被害の現状を調査する中で、村の住人たちから話を聞くことができました。今回は、そのうち、ハズラット・ワーリーさん、アビッド・ジャンさん、ファワド・アーマッド君の声をご紹介します。

● ハズラット・ワーリーさん

「私は8人家族です。夜中、家族みんな眠っていた時、強い揺れが起こって、あっという間に村全体が破壊されてしまいました。私たちの家も突然崩れて、家財も何もかもすべてがれきに埋まってしまいました。2歳、3歳、6歳になる私の幼い子供たちも怪我をし、息子はヘリコプターで搬送されて病院で手当てを受けています」
「地震が起こった直後、丸一日、何も食べるものがありませんでした。後になって当局といくつかの慈善団体がパンや水、ビスケットを飛行機で届けてくれましたが、私たちには住む場所もなく、夜はとても寒いです。食べるものも、生活するのに必要な道具も、何もありません。すべて失ってしまったのです」

●アビッド・ジャンさん

「地震のあった夜、家族はみんな眠っていました。突然大きく揺れた後、ほんの数秒で村中の家が壊れて、すべてがれきになってしまいました。私は22人家族で、父親と3人の甥が死んでしまいました。母親、きょうだい、娘、きょうだいの妻の5人が怪我をしました。自宅は全壊して、家財も持ち物もすべて失いました。飼っていた5頭の牛も死にました。もう何も残っていません。食べ物も、身を寄せるところもないまま、昼も夜も外で過ごしています。しばらくして当局と慈善団体がやってきて水やパンを届けてくれました。しかし、適切なシェルターも、生きていくのに必要な食べ物も、全然足りていません」

 

  • ● ファワド・アーマッド君

多くの子どもたちも、家族や友達を失い、心に深い傷を負いました。別の村に住む11歳の男の子、ファワド・アーマッド君の住む家は、地震で倒壊してしまいました。ファワド君は怪我をしたものの命は助かりましたが、きょうだいのうち二人を失いました。

「地震が起こる前、毎日友達と遊んで、とても幸せでした。でも今は友達がたくさん死んでしまったり、怪我をしたりしました。村中めちゃくちゃで、全部壊れてなくなってしまいました」
「夜になると、あの夜を思い出して怖くなります。今まで生きてきて、一番悲しくてひどい経験でした。僕の家族は牛を飼っていて、僕はその牛が大好きでしたが、壊れた家のがれきの下敷きになって死んでしまいました」

 

今回ご紹介した被災者の方々の経験は、生き残った多くの被災者の方々が直面している現実です。住む家も愛する家族も失い、生き残った家族は、住む場所も食べ物もないまま、心に深い傷を負い、緊急に支援を必要としています。

シャンティは被災された方々に適切な支援を届けるべく、準備を進めています。ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

 

被災者らに話を聞くシャンティスタッフ

被災者らに話を聞くシャンティスタッフ

 

【ご支援のお願い】
以下の方法で緊急募金を受け付けております。ご協力をよろしくお願い致します。

■クレジットカード
こちらのお申し込みフォームからご寄付いただけます
https://donate.sva.or.jp/otg_er/ver3.2/index_001.html
*フォーム内のご寄付の使いみちで「海外緊急支援」を選択してください。

■郵便振込
郵便振替:00150-9-61724
加入者名:公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
*通信欄に「2025年アフガニスタン地震支援」とご記載ください。

 

参照ウェブサイト

Afghanistan: Eastern Region Earthquake Response Plan (Sep 2025 — Dec 2025) – Afghanistan | ReliefWeb