ミャンマー(ビルマ)難民キャンプの図書館員が研修
11月5日から7日、タイのメラマルアン難民キャンプにおいて、「第6回図書館員合同研修会」を開きました。
今回は、7つのキャンプから図書館員やコーディネーターら総勢45名が参加。遠方のキャンプからは、1日以上かけてメラマルアンまで移動しました。
研修会の前半は、コミュニティ活動や平和教育などについてゲームを交えながら講義を行い、後半は新しい読み聞かせの技法を習ったり、新しいゲームや歌を練習したり、簡単なおもちゃやエプロンシアター作りも行いました。
最初、過去に研修会に参加した図書館員たちは、久々の仲間との再会に喜び、初めて参加する図書館員たちはやや緊張した様子。しかし、ゲームや歌が始まる頃には皆打ち解け、笑いも飛び交う和やかな雰囲気となりました。
普段はお互い離れた難民キャンプに住み、顔を合わすことのない図書館員たちですが、3日間研修、寝食を共にする中で、各自の経験や思いを共有し合えたようで、研修が終わる頃には親しい友人のようになっていました。
カンチャナブリエリアから唯一参加できたゲティチャさんは、まだ図書館員になって2ヵ月。今までキャンプの外に出たことがなく、初めは参加しようかためらったとのこと。しかし、研修を終えて、「楽しかった。特に、新しいゲームや歌、おもちゃについて学べてよかった。ぜひ、今後活動の中で取り入れていきたい。また研修会にも一人でもいいから参加したい」と感想を話していました。
図書館員自身も難民なので、タイ政府からキャンプ外にでる許可が下りなかったり、体の不調や家庭の都合で参加できなかった図書館員もいました。
研修で習ったことが今後の図書館活動で生かされることを願っています。
ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所 加藤美生
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