ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所(BRC)

30年以上続くタイ国内の難民キャンプで、コミュニティ図書館を運営しています。

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活動の背景

1984年に設置されたタイ・ミャンマー国境の難民キャンプには、
今も約9万人が暮らしています。
生まれ育った難民キャンプから一度も外に出られず、
外の世界や、自分の祖国について知らない子どもが大勢います。

活動内容

難民キャンプの住民が課題の解決に向けた知識、技術、情報を得ることを目標に、
コミュニティ図書館活動を通じた教育支援事業を行っています。
15のコミュニティ図書館が住民によって運営されることを目指し、住民組織に対する研修活動を強化し、
図書館と教育機関との連携を促進しています。

図書館での活動

7カ所の難民キャンプで15館のコミュニティ図書館を運営しています。カレン難民委員会教育部会(KRCEE)の傘下のノンフォーマル教育の中に、正式にコミュニティ図書館が位置づけられています。図書館では、人形劇などのおはなし会、子どもの日や母の日などのイベントが行われています。「図書館ユースボランティア」によるお話し会などを通じて、難民キャンプの学生や若者を中心に、多くの住民との関係性の構築やニーズの把握に繋げています。

図書館の運営

各難民キャンプの図書館コーディネーター、キャンプ教育部会事務所(OCEE)代表者、カレン青年同盟(KYO)を対象とした図書館コーディネーターとしての役割などを学ぶための合同研修会を実施し、人材の育成を行っています。また、読書推進活動として、図書コーナーの整備や移動図書館活動を実施し、子どもたちの学習向上に貢献しています。

絵本出版

カレン語とビルマ語の2言語で絵本の出版をしています。難民キャンプの中で絵本コンテストを行い、住民が応募した中から選ばれた作品の出版も行っています。

これまでの活動内容

祖国を知らず、難民キャンプの外に出ることができない人びとが、外の世界に触れ、祖国を知る場所となるように、
図書館活動を行っています。2000年の活動開始当初は、主に図書館の建設を中心に行いました。

図書館の建設・再建
各キャンプの図書館委員会と視察を行い、立地条件や住民の数等から、子どもたちが通いやすい場所に図書館を建設しました。
伝統文化活動
難民キャンプ委員会、各少数民族グループとの連携により、「難民子ども文化祭」を開催しました。各難民キャンプで暮らす、さまざまな民族的背景を有する6~12の民族の子どもたちが参加。

スタッフ紹介

難民事業事務所で働くスタッフを紹介します。

副所長
セイラー
総務コーディネーター
ウェン
図書館活動コーディネーター
エッソ
図書館アシスタントコーディネーター
プラウィット
図書館アシスタントコーディネーター
イン
経理コーディネーター
ティック
図書館の建設・再建

各キャンプの図書館委員会と視察を行い、立地条件や住民の数等から、子どもたちが通いやすい場所に図書館を建設しました。各図書館の脇にはトイレも設置されています。2012年までに耐震素材を使用して21館の図書館を建設・再建し、本活動は終了しました。

伝統文化活動

難民キャンプ委員会、各少数民族グループとの連携により、「難民子ども文化祭」を開催しました。各難民キャンプで暮らす、さまざまな民族的背景を有する6~12の民族の子どもたちが参加。普段同じ難民キャンプで暮らしていてもめったに会うことのない子どもたちが、レクリエーションゲームやそれぞれの民族の歌や踊りの披露などを通して交流を深めることを目的として行いました。