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2011.03.29
海外での活動

【東日本大震災】ミャンマー国境メーソットからも応援―We Are With You!(いっしょにいるよ!)

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所の小野です。

未曾有の東日本大震災で尊い命を落とされた方々のご冥福を心からお祈り致します。また、被災された方々の心身の痛みが和らぎ、一日も早く復興の道筋を見出せることを願わずにはいられません。こちら、メーソット事務所のスタッフも、直接お手伝いできない中、ただひたすら祈る毎日を過ごしています。

そんなやりきれない気持ちを抱える人たちが集まり、メーソットでも3月26日(土)に「チャリティ集会」が開催されました。ハンディクラフト店のBorderline、タイNGOのHelp Without Frontiers(HWF) Foundationなどとの共催で、日本の被災者の皆様に「いっしょにいるよ!」とメッセージを発信したい、募金をしたい、という趣旨でした。

夕方の集会には80名ほどの人たちが集まって下さり、黙祷、スピーチ、歌、メッセージの寄せ書きなどを行いました。

 

受付。記帳と募金もお願いしました。

 

被災者へ1分間の黙祷。

 

小野よりシャンティの取り組みを紹介。

 

メッセージボードに寄せ書き。

 

HWFのスタッフによる歌。

 

チェンマイ大学の学生さんも参加。

パラミ学習センターというビルマ人の寄宿舎制学校からも、教員や生徒が参加してくれ、マイケル・ジャクソンの「Heal the World」を美しくハモってくれました。また、彼らからは募金も頂いてしまいました。異国の地で経済的にも厳しい中で学習・教育活動を続けている彼ら。大変な時はなけなしのお金を惜しみなく出してくれる気持ちに感動しました。

 

パラミの校長と教員・生徒さん。

 

スタッフによる歌。

集会のあとは街頭募金へ!高校生や大学生のボランティアを中心に40名程度の行列を組んで、ウィークエンド・マーケットまで、拡声器で宣伝しながら練り歩き。

 

商店街で募金しつつ、マーケットへ。

 

コピー屋さんでは子どもが募金。

 

生鮮食料品店で寄せ書き。

お店の人、買い物客、子ども、警察官、バイクタクシーなど、タイ人の人たちを中心に募金を頂き、集会場で集まったものと合わせると600名以上の方々が募金して下さいました。

 

女の子も募金。

結果として、この日の募金総額は27,040バーツ(約73,000円)。すでに特別口座へ振り込まれた金額などと合わせて東京事務所に届けます!

 

マーケットのお店の人も。

 

おばあちゃんとお孫さんも。

ボランティアの一人は「こんな街頭で積極的に募金をお願いした経験はありませんでした。メーソットの人たちがこんなに協力的なのはびっくりしました。別の通りに行ったら、きっとまだ集まりますよ!」との弁。実は、メーソットではこうした青少年のボランティア活動はまだまだ少なく、予想以上に楽しかったようです。

 

暗くなっても、声は高らかに。

HWFのスタッフは「タイ人は日本人が本当に好きなのでは?礼儀正しく、辛抱強く苦難に耐えている様子が連日テレビで映し出され、あの人たちの力になりたい、と心から思っているのです」と語ってくれました。日本人の私は、照れくさいような、恥ずかしいような複雑な気持ち・・・。

 

マーケットの出入り口でも呼びかけ。

確かに、ニュースを見ていると配給にきちんと並ぶ日本人の姿がたびたび出てきて、タイの識者が「武士道」「和」の精神などと分析していました。タイのテレビでは、ちょっと前に「篤姫」が放映され、震災直後に昨年NHKで話題になった「竜馬伝」もスタートしました。今も引き継がれる古きよき日本の精神?というような見方なのでしょうか。

 

たくさんのメッセージ、日本にとどけ!

メーソットの人たちの気持ち。私たちは「触媒」として被災地へ伝えていく義務を負っています。これまで寄せられた、バンコク、ヴィエンチャン、そしてプノンペンからの募金やメッセージと共に、被災地の皆さんを元気づけられたら、と願っています。

誰からともなく出た“We Are With You!(いっしょにいるよ!)”という集会の名前。実はシャンティのモットーである「共生」の実践だったのだ、と思い返しています。

小野