「アジア子ども文化祭」(ACCF)から「難民子ども文化祭」(RCCF)へ
ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所の小野です。
皆さんは「アジア子ども文化祭」(ACCF)ってご存知ですか?SVAが1996年から2006年まで10年以上実施してきた、夢と希望に満ち溢れた(!)文化の祭典のことです。
最初はバンコクで生まれ育った企画も、ヴィエンチャン、プノンペン、東京と各SVA事務所の持ち回りで開催する中、成熟したイベントとして成長しました。プログラムは、レクリエーションを中心にした数日間の「国際交流キャンプ」と、フィナーレの「伝統文化ステージ」をうまくリンクさせたユニークなものでした。
子どもたちはSVAの活動地はもとより、周辺の国々からも集まりました。困難な状況にあっても伝統舞踊・音楽活動に夢と希望をかけて頑張っている彼らに、互いの文化を尊重し、平和なアジアの社会づくりに貢献してほしい、そんな願いが込められていました。
しかし、残念ながらSVAの体力的な問題もあり(おかげさまで30歳!)、いったんACCFの活動を見直すことになり、2007年からブランクを置いたのです。
そんな中、ふっと「ACCFの火を消してはいけない」と天の声が聞こえて・・・2009年には、ウンピアムキャンプにて「難民子ども文化祭」(RCCF)が始まったのです(注:本当はきちんと計画しました)。
SVAが図書館や伝統文化の活動を支援する難民キャンプにも、ミャンマー(ビルマ)からの民族的、宗教的背景が異なるグループがたくさん暮らしています。彼らがもっと互いに認め合い、平和を希求し合うことで、ミャンマー(ビルマ)の混沌とした状況に一石を投じられれば・・・。そんな願いは規模は違ってもACCF同様でした。
2010年は、ターク県内のメラ、ウンピアム、ヌポの3キャンプで実施されました。
2011年は4月7日(ウンピアム)、同20日(メラ)、5月4日(ヌポ)、同12日(メラウ、メラマルアンからも参加)の4キャンプで実施します。昼間はレクリエーション活動で、夕方から伝統文化ステージとなります。
英語で恐縮ですが、下記のプログラム、さらさらっと眺めてみて下さい。多文化社会を物語るように、様々な民族的、宗教的グループの名前が目につきます。
そして、Hello My Friendsとは?これはヴィエンチャン開催のACCFのため当時のスタッフが作ったテーマ曲で、東京開催ではユニークなフリが付けられ、このRCCFにも脈々と受け継がれているのです。
今回は文章ばかりで、すみません。RCCF、終了しましたら、また写真でご報告します。お楽しみに!
小野
<「難民子ども文化祭」ステージプログラム(ウンピアム)の例>