メラマルアン、メラウキャンプの洪水
こんにちは。ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所の小野です。
皆さん、ここ数週間、タイ北部では大雨・洪水が相次いでいるのをご存知でしょうか。何でも、7日時点で死者は20名にも上ったとのこと。ここメーソットも一応、北部なのでじゃんじゃん、毎日降り続いておりますが、幸いまだ洪水の被害は出ていません。
さて、そんな折、先週、残念なニュースが入りました。メーサリアンから2,3時間国境方面に近づいたメラウ、メラマルアンキャンプが、想像を上回るの川の増水に見舞われ、広範に渡って洪水が発生しました。特にメラマルアンの奥まったところには「セクション7A」という桃源郷のような地域がありますが、ここが一面水浸しになってしまったのです。
上の写真は洪水前のものですが、つり橋の向こうの奥まった地域が全域洪水になってしまったわけです。つり橋も壊れたといいますから、増水の程度は相当だったようです。また、7Aにはメラマルアン第三図書館もあり、多くの図書が水浸しになったことは想像に難くありません・・・。
こうした高床式の民家の多くにも水や泥が入り込み、水が引いても土台からゆがんだり、木が腐ったり、使い物にならないところが多くなっています。鉄筋やセメントブロックの家とは違うのです。
被災戸数メラマルアンが406戸、メラウが59戸。メラマルアンでは10ヶ所の橋が損壊したとのことです。
更に食料品は、米2,970袋(1袋50Kg)が食用不可、塩、豆、油、フィッシュペースト(魚の塩漬け)、AsiaMIX(栄養強化した小麦粉)なども大量に損失しました。
現在、周囲はかなり水が引いたとはいえ、橋が壊れている間は船で川を往来する日々が続くようです。メーサリアンからメラマルアンへの道路は一時土砂崩れで通行止めになったのですが、今週に入って回復したことは不幸中の朗報でした。
カレン難民委員会(KRC)からは手紙で各NGOらに緊急アピールが出されました。また、先週、5日、メーサリアンにて実施された、UNHCR、NGOとの会合では、以下のものが必要だと発表されています。
1.防水シート
2.飲料水、衛生用品
3.七輪、炭、なべ
4.蚊帳
5.道路工事
6.橋修復工事
徐々にNGOが物資配給を始めていますが、支援が必要な規模がわからず、またコーディネーションもうまく出来ていないようで、SVAとしても何をどれだけ支援すべきかの情報もなかなかつかめません。
下痢や目の病気も出始めているという情報もあり、健康状態も心配です。
SVAとしては、11日、スタッフをメラマルアンに送って、その後の被災状況と生活物資のニーズなどを把握し、出来る範囲で緊急状態に対応していきたいと考えています。
皆さんにおかれましても、今後も引き続きご関心頂ければ幸いです。
以上