2015.06.29
海外での活動

夢×本×スポーツ

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ
活動風景

こんにちは。ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所の菊池です。

「世界難民の日」を機に開催された、難民キャンプでのサッカーフェスティバルの様子をご紹介します。

2000年12月4日、国連総会で、毎年6月20日を 「世界難民の日」(World Refugee Day)とする旨が決議されました。この日は、難民の保護と援助に対する関心・理解を深める日となっており、世界各地では様々なイベントが開催されています。

タイ・ミャンマー(ビルマ)国境では、当会とメラウ、メラマルアン難民キャンプ委員会、UNHCR、カナダのNGOであるRight To Playが協力し、福島県福島市出身でかつてジュビロ磐田でもプレイした、バンコク在住の本田慎之介氏(CREER FCコーチ)を招待して、6月18日・19日の2日間、難民キャンプでのサッカーフェスティバルを開催しました。このフェスティバル開催に当たっては、国際交流基金から助成を、そして在タイ日本大使館、Jリーグより後援を頂きました。

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世界難民の日の式典で、夢を持つことの大切さを伝える本田さん。難民キャンプの多くの住民が、式典のステージに集まりました。

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式典後は、コミュニティ図書館で、本田さんによる絵本『夢はワールドカップ』(ティム・ヴァイナー作、川平慈英訳)の読み聞かせがありました。この絵本では、ワールドカップで優勝するという同じ夢を持って、サッカーに一生懸命取り組んでいる世界中の子どもたちの様子が描かれています。写真は絵本の世界に引き込まれていく子どもたち。

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午後は、本田さんによりサッカーワークショップです。「サッカーを楽しむ!」をモットーにした本田さんの指導の下、多くの子どもたち、青年たちがボールを追いかけてグラウンドを走ります。子どもたちの後は、大人のサッカー大会です。普段難民キャンプの運営を担っている難民キャンプ委員会メンバーやUNHCR、NGOスタッフも大活躍でした。

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このサッカーフェスティバルの中で、本田さんは繰り返し子どもたちに夢を持つことの大切さを伝えました。フェスティバル終了後、「子どもたちに夢に向かって一生懸命取り組む中で、嬉しいこと、楽しいこと、悔しいこと、辛いことも含めてたくさんの経験を積んでほしい。子どもたちは様々な経験から多くのことを学んで人として成長する」という本田さんの想いを聞きました。おはなしを伺って、図書館活動と通じるものを感じました。子どもたちはおはなしを通して、様々な経験をし、そこから自分で考え、学んでいくことができます。このサッカーフェスティバルを通して、改めて、子どもたちが生き生きと夢を持ちながら、本を読み、体を動かし、たくさんのことを経験をしてほしいと思いました。

ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所 菊池