2018.09.19
海外での活動

一緒に3ヵ月を振り返ってみました

スタッフの声
ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ
活動風景

こんにちは。ミャンマー(ビルマ)難民事務所の山内です。
先日難民キャンプの図書館関係者が集まる四半期会議に参加してきました。図書館関係者とは、難民キャンプ教育部会、難民キャンプ図書館委員会、教育部会の図書館担当、図書館員、学校教員、青年ボランティアなどを指します。
四半期会議は、ここ3ヵ月間で行った活動を全員に報告し、何か課題があれば共有し、皆で解決策を考える場になります。例えば写真のように、図書館青年ボランティアは、自分たちがこれまでに行った読書推進活動の開催の報告(いつ開催したのか、何人子どもたちが集まったか・・など)をしています。
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私が初めてキャンプを訪れたのも、6月に開催されていた四半期会議に参加するためでした。あれ?もう次の四半期会議が始まっている・・?!ということは、私も赴任から3ヵ月が経ったということですね。せっかくなので、私も皆と一緒にこの3ヵ月を振り返ってみたいと思います。印象に残ったことはたくさんあるのですが、3つに絞ってご紹介します。

1.本を読む子どもたち
私にとって、この難民キャンプの図書館が、シャンティが活動する現場を初めて見た所になります。
それまで、私は東京事務所で働いていまして、日本から送る絵本や皆様にサポートして頂いている図書館が、たくさんの子どもたちに利用されていることは聞いていました。ただ、やはり百聞は一見にしかず、子どもたちが無心にページをめくる姿、小声で絵本を音読する姿、友達の読んでいる絵本が気になって一緒に読み始める姿、、子どもたちが本を読み、生き生きとしている様子は深く心に刻まれました。子どもたちの様子を見て、本はこんなにも子どもを夢中にさせるものなんだ!ということを改めて実感しました。
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2.日本とのつながり
図書館に入って安心を感じたのが、自分も小さい時に読んでいた絵本が並んでいたことです。個人的なことですが、私は長期の海外生活自体が初めてで、異国の地で意識していなくてもどこか緊張していたと思います。その緊張がふっと緩んだのは、見知った絵本を見た時でした。絵本を届ける運動で届けられたカレン語、ビルマ語に訳された日本の絵本たちに、心が癒されるのを感じました。また、図書館には日本の絵本がどうやって届いているのか、写真のように貼って説明している所もあります。日本の皆様との繋がりを感じた瞬間でした。
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3. 図書館青年ボランティアの活動
着任後のブログで初めてお伝えしたのが、図書館青年ボランティア達の研修の様子でした。研修の様子を見届けたこともあり、なんとなく彼らのお姉さんになったような、、そんな気持ちを抱いていました。なので、研修後の彼らの読書推進活動の写真を見せてもらった時は、彼らがこんなに多くの子どもたちの前で人形劇や読み聞かせをするなんて!!と、じーんとしてしまいました。活動を実施する青年ボランティア達自身も、楽しそうな顔を見せていました。自分が彼らと同じくらいの年代の時、ここまで地域の子どもたちのために活動していただろうか?と思うと全くしていなかったので、、、少し反省も感じました。
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このように、3ヵ月で様々な思いを感じることができています。個人的な思い出が中心ではありますが、また難民キャンプの皆さんと一緒に振り返りをしてみたいなと思っています。

※文中の四半期会議は、外務省の日本NGO連携無償資金協力の一環として実施しています。