おはなしトレーニングを実施
ハラゲー!(カレン語で「こんにちは」)ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所のウェンです。
難民キャンプのコミュニティ図書館にて、図書館員と青年ボランティア(図書館ユースボランティア:TYV)向けに、読み聞かせなどのおはなしについてのトレーニングを行っています。
このトレーニングを通して、図書館員やTYVが読み聞かせなどの図書館活動に必要なスキルを身につけ、自信をもってよりよいパフォーマンスができるようになることが目的です。
コロナの感染が拡大してから、私たちシャンティのスタッフが難民キャンプに入ることが許されない時期があったため、その間は今回のようなトレーニングを実施することができませんでした。
幸い、コロナの感染状況が落ち着いた今回は、各図書館で図書館員とTYVと一緒にトレーニングをすることができました。
今回は、メラ、ヌポ、タムヒン、バンドンヤンキャンプの4カ所で実施し、次回7月にメラマルアン、メラウ、ウンピアムキャンプの3か所で実施する予定です。
トレーニングは各キャンプの図書館で、2日にわたって実施しています。
今回は、6月に実施したトレーニングの様子をご紹介します。
<トレーニング1日目>
まず、図書館員とTYVのそれぞれの役割と責任を復習しました。
次に、おはなしの力や読み聞かせの様々な方法、どのように絵本を持って、どのような声のトーンで話すかなどの読み聞かせのスキルを実際に見せながら説明し、練習しました。また、読み聞かせと一緒に活用できるゲームや歌も紹介しました。
(絵本の読み聞かせの例を見せるシャンティスタッフと参加するTYV。みんな小さい子どもになったようで楽しそうです!写真の絵本『おおきなかぶ』(福音館書店))
(パペット(操り人形)を使っておはなしの練習をするTYV。パペットの舞台の裏側はこんな感じになっています。)
(ペアになって絵本の読み聞かせの練習をするTYV。アドバイスし合うことで、上手になっていきます。写真の絵本『ねんね』アリス館)
<トレーニング2日目>
1日目に練習した読み聞かせを、実際に子どもたちの前で実践してもらい、その後、シャンティのスタッフからフィードバックとアドバイスをしました。
次に、今年の図書館員とTYVによる読み聞かせ活動について、一緒に計画を立てました。
(実際に子どもたちの前でパペットを使っておはなしを演じるTYV。子どもたちは興味津々な様子で聞いています。)
このトレーニングによって、図書館員とTYVがより積極的に図書館活動に参加してくれるようになれば嬉しいです。そして、子ども、大人を含むすべての図書館の利用者のためによりよいサービスを提供してくれることを期待しています。
シャンティでも、引き続きフォローアップしていきます。
ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所 ウェン