2024.12.26
海外での活動
難民キャンプの子どもたちと日本の絵本でつながる
こんにちは!クリスマスも終わり今年も残りわずかとなりました。
我が子はサンタからもらったおもちゃで盛り上がっています。
おもちゃと同じぐらい子どもたちが手に取るのが絵本。
子どもが2~3歳ごろに、『かばさん』が好きで、毎晩寝る前に何度も何度も読み聞かせました。
『かばさん』の作者は、シャンティの各国での絵本・紙芝居出版で長年ご指導くださっている、やべ みつのりさんです。
さて、今年の夏に出張でタイの難民キャンプに訪問しました。
キャンプで当会が支援しているコミュニティ図書館を訪問したとき、『かばさん』を読む子どもの姿を見かけました。
写真:『かばさん』(こぐま社、作:やべ みつのり)を読む小学生
当会は「絵本を届ける運動」を通じて、これまで20年以上にわたってミャンマー(ビルマ)難民キャンプに8万冊以上の翻訳絵本を届けてきました。
日本から届いた翻訳絵本を読んだ子どもが大人になり、今は親として子どもと一緒にコミュニティ図書館を利用して絵本を読んでくれている人もいるかもしれないと想像しました。
写真:子どもに絵本を読み聞かせる保護者と色鮮やかな絵を見入る子ども (写真内絵本:『なまえのないねこ』文:竹下文子 絵:町田尚子 出版社:小峰書店)
ミャンマー本国への帰還への道が絶たれた今、難民キャンプに住む若者は再び夢や希望を持てずにいます。
少しでもコミュニティ図書館が彼らの学びや生活に寄り添える存在であり続けられたらと願い、スタッフ一丸となって来年も活動を継続していきたいと思います。
引き続き皆さまの応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
写真:コミュニティ図書館の入り口でポーズをとって写真に写る子どもたち
事業サポート課・真屋