仏教学校の図書館
皆様、こんにちは
カンボジア事務所の玉利です。
カンボジアのお寺の中に学校があるのをご存知でしょうか。
小学校、中学、高校がそれぞれ3学年ずつあり、若いお坊さんたちが勉強しています。生徒の年齢は、仏教学校の小学1年生が通常の公立小学校の4年生と同じくらいです。
カンボジアでは僧侶をやめて一般人に戻る人も多いため、仏教学校を卒業後、公立学校に編入する事も出来るようになっています。
シャンティは今までの公立小学校の図書館活動の経験を生かして、2014年からこの仏教学校における図書館活動支援を開始しました。
まず始めに、宗教省の部署で仏教学校を管轄する仏教研究所の中に、仏教図書館ワーキンググループを立ち上げ、彼らに対する図書館マネンジメント研修を実施しました。普段あまり研修を受ける機会のない仏教研究所の職員も、講師の話をノートを取りながら熱心に聞いています。
次に、上述の研修に参加した仏教図書館ワーキンググループの職員が中心となって、プノンペン市内にある2つのターゲット寺院の図書館員に対する研修を実施しました。この研修には24人が参加し、図書館のマネジメントの方法や仏教図書館と地域住民との関わり方などについて学びました。
また、事業対象となる仏教学校の図書館に図書や本棚の供与も行い、図書館整備の支援も行っています。こちらは研修を受けた僧侶たちが図書の整備のためにラベルを貼っている様子です。
こちらはシャンティがサポートしているサムロン・アンデット寺の仏教図書館員のケオ・シヌンさん、尼層さんです。彼女は2006年からこのお寺に入り、寺院内の仏教高校を卒業して現在は仏教小学校で算数を教えています。
彼女からコメントを頂きました。
「私は2015年1月からこの仏教図書館の図書館員となりました。それまでは図書館員としての経験はありませんでしたが、シャンティの研修を受け図書のリストや貸し出し記録の作成などを勉強する事ができました。この図書館が多くの仏教学校の先生方や生徒たち、地域の皆さんの役に立つように、研修で学んだことをいかして精一杯努力していきます。ご支援頂きました日本の皆様、有難うございました。」
今後この活動をコンポンチャム州にある4つの仏教図書館にも広げていきます。 引き続きご支援頂きますよう、宜しくお願い致します。