2024.03.08
海外での活動

現地駐在員の日常。移動図書館編

カンボジア
スタッフの声
活動風景

チョムリアップスオ(こんにちは)!カンボジア事務所の山内です。
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そこで今回はカンボジアに駐在している人は普段何をしているのか。現地駐在員の日常を「僻地小学校への補習推進事業」の中の活動である移動図書館活動に焦点を当てて、ご紹介します。
※僻地小学校への補習推進事業の関連ブログ:「カンボジア僻地小学校で補習推進事業を開始しました」「補習推進事業:3つの研修が終わりました

移動図書館活動準備
活動準備では、関係するカンボジア人職員達と一緒に活動の目的を再確認し、どういった人達に向けて活動を実施するのかを打ち合わせます。今回は、対象小学校の保護者向けに実施することにし、村の人達の普段の様子に一番詳しい学校運営員会の力を借りて、活動を実施することになりました。事前に保護者が参加しやすい場所や時間帯を学校運営委員会と打ち合わせて、スケジュールやプログラムを決めていきます。
また、活動内で配布するリーフレットの制作を進めたり、活動に必要な道具等を準備したりと、活動準備に時間が結構必要です。なので、現地駐在員の働き方は、事務所で準備等をする時間と実際に活動場所に出張する時間が半々くらいのような気がします。

移動図書館活動当日
この事業の対象は、ポーサット州ヴィール・ヴェン郡にある2つの小学校です。バッタンバンの事務所から対象校に行くまでは車で約4時間かかります。この日は午前に1回、午後に1回、移動図書館活動をすることを決めたため、前日に学校近くのヴィール・ヴェン郡のゲストハウスに宿泊しました。

ポーサット州ヴィール・ヴェン郡にあるトンポー山。ヴィール・ヴェン郡は自然豊かな場所で、この山の周辺でキャンプをする人も多いそうです。
翌日はいよいよ活動日です。宿泊場所から学校までは約1時間なので、まずは朝ごはんを職員と一緒に食べて出かけます。この日は、宿泊場所近くでボボー・タライ(お魚のお粥)を食べました。

学校近くまで移動し、学校運営委員会と合流してからは、活動場所に移動します。事前の打ち合わせでは、村人の自宅をお借りすることになっていました。が、提案してもらったご自宅は移動図書館車が入りにくく、木陰が少なかったため、お隣の家に場所を変更させてもらいました。変更した家の人に使用許可をもらって、移動図書館車を開いたり、座るためのシートを引いたり、椅子を並べたりと活動環境の準備をします。徐々に人が集まってきたところで、移動図書館開始です!


この事業内の移動図書館では、初めに対象校の校長先生から、新しい学習施設について、子どもの教育の大切さ、読書習慣の啓発を直接保護者に説明をしてもらっています。その後、読み聞かせ、自由読書、折り紙、歌などの図書館活動を開始します。
活動が終わると、学校運営委員会と簡単に振り返りを行い、改善点や次に実施する時はどの場所や時間がいいかなどを確認します。朝からではなく、畑仕事から戻ってくるお昼前の時間の方がいいのでは、という意見が出たので、次回は時間を変更することにしました。振り返りが終わると、片付けをし、カンボジア人職員とお昼の場所に移動します。


次の学校の近くにある食堂。今日は何が作れるのか良く分からないため、カンボジア人職員にお任せで注文してもらいます。スープ、魚の揚げたもの、肉野菜炒めなどのおかずを頼んでもらうことが多く、おかずを皆でシェアして、ご飯と一緒に食べます。
お昼が終わると、次の学校の近くに移動し、同じように学校運営委員会と移動図書館に適した場所を探していきます。今回は学校運営委員会が集合村代表を呼んでくれたため、代表に村人達へ移動図書館の開始を直接アナウンスしてもらいました。


図書館活動の時間。学校図書館研修で読み聞かせを学んだ校長先生が、読み聞かせに挑戦しました。


自由読書の時間で子どもが手に取った本を読むお母さん


図書館活動には学校の授業を終えた先生や児童も参加。先生が折り紙の犬の折り方を教えて、目鼻を自由に書いていきます。

活動終了後は同じく振り返りを行い、午後の移動図書館活動も終わりです。この日は午後の活動を終えてから、バッタンバンに戻りました。バッタンバンに到着するのは夕方なので、シャンティ内部で振り返り会議を行うのは翌日以降です。

今回は、参加者の人たちが学習施設の話にしっかりと耳を傾けてくれた様子、読書に集中する様子、折り紙や歌を楽しんでいる様子を確認できました。また、学校運営員会からは、もっと参加してもらうためには場所を変更した方がいい等の積極的な提案、村の人たちに子どもが学校に通う大切さを知ってもらえる機会なので、またやりたい!といった意見をもらいました。

現地駐在員は実際に読み聞かせ等の活動を実施する訳ではありません。カンボジア人職員が実施する活動がより効果的に、よりスムーズになるような手伝いをするのが役割なのではと思います。ただ、準備から関わってきた活動が実施を迎え、参加者の人がどんな反応をするのか、更に良くするために何をしたらいいか、などを実際に話して、見て、感じてから考えることができるのが、現地駐在の醍醐味と個人的には思っています。

カンボジア事務所 山内
※補習推進本事業は、外務省の日本NGO連携無償資金協力により実施されています。