配食活動に寄せられたメッセージ|令和6年能登半島地震
発災直後より、門前町でお蕎麦屋さん、料理屋さん、民宿などを営んでいた地元の方がチームを組み、炊き出しなどを行っていました。シャンティはこのチーム「門前みんなのごはん」の皆さんと一緒に、在宅避難されている方にお弁当を届ける配食活動~セントラルキッチンを通した地域の食生活改善活動~を実施しました。
お年寄りの方が多い地域のため、発災直後の炊き出しは味が濃い、食材が大きくてかたい、量が多い、野菜が少ないなど様々な意見が出ていました。そこで、配食活動では、料理人の皆さんが量や味付け食材を吟味し、毎食工夫を重ねてメニューを決めました。
この日は、豆とトマトを煮たお料理や、タラの煮物めかぶ添え、酒粕入りの温まるスープなどです。
普段は4-5人で料理をしますが、この日はボランティアも参加し、200食以上の食事をつくりました。
参加したボランティアは、たくさんのトマトを切り、ショウガを摺り下ろして、皆さんについていくのは大変でしたが貴重な経験になりました、と話しました。
受け取る方の声を受けて、小さいサイズの容器を使用しました。容器には「門前みんなのごはん」という名称と共に料理人の方のお名前をプリントしたシールを貼って、つくり手の思いが伝わるようにしました。
活動を通して受け取った方からたくさんのメッセージが届きました。
「なかなかごはんの用意がままならず、大変助かっています。」
「インスタント食品の生活でしたが手作りのおかずがいただけて、本当にありがたく感謝の気持ちでいっぱいです。」
「不足しがちになる栄養素(ビタミン、ミネラル、食物繊維)を多く含む野菜を中心とした献立がありがたいです。」
「薄味でもっと味が濃いとよいと思いました。」薄味については塩分控えめで有難いという声もありました。
「ボランティアの皆様とつながれていること、思いやりに感謝しております。」
「お弁当が配られると道端で配食を待っているお年寄りの方もいて、みんな心待ちにしているんだなと思いました。」
メッセージはつくり手チームの皆さんの心もあたためてくれました。
本事業は皆様からのご支援、yahoo!基金、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成金を受けて実施しました。