「わたしたちが安心して住み続けられる大崎に」おおさき防災フェスタを開催・協力しました
地球市民事業課の市川です。
当会シャンティでは、昨年度から宗教施設を地域資源として活用した防災減災事業を実施しています。その詳細は、以下の通りです。
雨の中での地元のスタッフによるフェスタ開始前の最終確認。裏方だけでも100人。地域の底力を感じました
関東大震災から100年目の今年は、新たなチャレンジとして、大崎駅周辺の神社と地域の関係者と共に、おおさき防災フェスタ「わたしたちが安心して住み続けられる大崎に」を題して、地域の方を主体として、防災まち歩きを主体としたイベントの実施に協力しました。
地元中学生によるランプづくり
今までは、仏教系の寺院との連携がほとんどでしたが、今年は初めて神社関係者との連携。大崎にある居木神社と大崎駅周辺の町会が主体となった実行委員会を結成し、神社本庁、大阪大学稲場圭信研究室等と共に連携し、準備をすすめました。
大崎のご当地マスコットも駆け付けました!左から、スパンキー、ノン子、大崎一番太郎(手にしているのがオンライン防災マップのパンフレット)
当日10月15日(日)の午前中は、あいにくの大雨。イベント参加者の客足は最初は厳しかったですが、雨もやむにつれて、多くの方に足を運んでいただきました。オンライン防災マップ「災救マップ」をスマホで確認しながら、チェックポイントでクイズを解いていき、隠された文字を探していきます。各チェックポイントでは、かまどペンチや防災倉庫の見学、地域の消防団による消火器訓練、積載車や資機材の展示、ランプづくりや段ボールベット体験、湯煎によるおいしい防災食の試食など、盛りだくさんでした。
雨の中でも、親子連れで防災まち歩きにチャレンジです
森澤恭子品川区長もかけつけ、メイン会場である居木神社と周辺町会との防災協定も締結され、このイベントをきっかけに地域防災を進めようという気概を感じました。昨年、10年ぶりに改定された「首都直下地震等による東京の被害想定」報告書によれば、首都直下地震がおきれば、450万人の帰宅困難者が発生すると言われ、山手線沿線や駅周辺では大きな混乱が起こると予想されます。大崎駅でも再開発が進み、高層ビルが乱立していますが、大崎周辺の地域コミュニティの強さを感じ、これが他地区へ波及するような先進事例になるのではと期待できるような、そんな可能性を感じた第一歩のイベントでもありました。
東京防災学習セミナー防災講演会「首都直下地震への備え」を同時開催