2023.12.21
国内での活動

豊島区でどうやってゴミを出すの?

活動風景

「これはプラスチック?それともペットボトル?」

「曜日によって出すゴミが違うの?」「今日は何の日って妻に聞かれるけど、そのたびに読まなきゃいけないから難しいよ」

ゴミの出し方のチラシを見ながら、首をかしげる参加者。

自分の国ではそもそもゴミを出す方法を考えない、地域によって出す種類と曜日が異なるのが複雑ですなどと話す参加者。

日本でのゴミ出しは難しいですね。

豊島区役所との連携
12月の相談会・フードパントリーでは、豊島区ごみ減量推進課と連携し外国人向けに豊島区でのごみの出し方の説明ブースを設けました。

ネパール語、ビルマ語、ヒンディー語など様々な言語で作成されたチラシを配り、資源(プラスチック)の実物見本を持参され来場した方に丁寧に説明されていました。

ゴミ出し方法が書かれた他言語のチラシ

 

30回以上開催した相談会

フードパントリー・相談会は12月で34回目の開催となりました。これまで1,000人以上の方が来場され、日本で暮らす中での困りごとを相談されました。

最も多い相談内容は在留資格に関することでした。コロナ禍での不安定な雇用、本国での政変による資格の変更に加え、離婚の問題、家庭環境の変化による住環境の相談など、一人ひとりが抱える困難にコーディネーターや弁護士、社会福祉協議会の皆さんが寄り添い丁寧に困りごとを解消してきました。


(2021年ー2023年末までのデータ)

今年の6月末、出入国在留管理庁は日本で暮らす外国人の数が約322万人(*)となり、過去最高を記録したと発表しました。

豊島区では人口の11%が外国人で、東京都の外国人人口比率の3.4%と比べても外国人が多く暮らす地域です。豊島区で聞かれる困りごとは、他の地域で暮らす外国人にとっても同じように困りごとと言えます。

住居が決まって嬉しい、在留資格の変更ができたなど、具体的な困りごとが解決する場合もありますが、寄り添って話を聞いてくれる人がいるだけで安心するという声もよく聞きます。専門的な相談から、ちょっとした生活の困りごと、どちらも相談できるのがこの相談会の良い点だと感じます。

*データの出典:令和5年10月13日出入国在留管理庁発表
データの参照はこちらから

国内事業
鈴木晶子
※本事業は、特定非営利活動法人日本都市計画家協会が休眠預金等交付金を活用して実施する「外国人と共に暮らし支え合う地域社会形成2」の助成を受け、2024年2月29日まで実施します。