【熊本地震】刻々と変わる被災地の状況
常務理事の市川です。現在、熊本地震の支援活動で熊本に来ています。
玉名市を拠点とする、れんげ国際ボランティア会の皆さまと協働して、熊本市東区において炊き出しを中心に、傾聴や足湯活動を東区の避難所で展開しています。
4月16日の本震以来、約3週間が経過しました。
足湯をしているとリラックスいただけることもあり、いろいろな話を伺うことができます。
70代のある女性の方は、「8人家族で、ここの避難所は盲導犬がOKで助かる。孫が小学2年生。家主が家を再建しないとのことなので、これからが不安。とりあえず、避難所の統廃合が決まったので、別の避難所に移動することにしたの」と語ってくれました。
今年、90歳を迎えた大正生れの女性の方は、「昭和28年の洪水も大変だった。ひ孫が高校3年生。子どもが6人で、その子供が11人いるの」と昔話を含めて話してくれました。
また、ある方がSNSを通じて、れんげ国際ボランティア会様にこんなメッセージを寄せてくれました。「炊き出しありがとうございました。妊婦なのに、すっと乾パン、缶詰め、カップ麺の生活だったので、生野菜はすごくありがたかったです。そして、温かい汁物も野菜がいっぱいで野菜を食べれて本当に助かりました。」と、こちらの方が励まされます。
熊本市内を車で走っていると地震があったことなど過去のことのように錯覚をおこすほどです。5月3日には、熊本市内の避難所180か所を18カ所の拠点避難所に集約することがマスコミに発表されました。家を失い、本当に動けない人たちだけが取り残されていきます。個々に復興の速度が顕著になる中、声なき声に耳を傾け、よりそい続けられるのか、これからがまさに正念場です。
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◆本件に関するお問い合わせ先
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会 担当:緊急救援室 木村、竹内
〒160-0015 東京都新宿区大京町31 慈母会館2、3階
Tel: 03-6457-4586 FAX: 03-5360-1220 E-mail: eru@sva-old.skr.jp