2016.05.24
緊急人道支援

【熊本地震】ハーブティーでほっと一息

国内災害
震災

緊急救援室の木村です。

関東でも夏日を観測しているようですが、熊本も連日30℃前後の暑い日が続いています。こんなときには冷たい麦茶やアイスも嬉しいですが、温かい飲み物が欲しいという方もいらっしゃいますよね。

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【写真】お茶などを車に積み込む岩手事務所の三木スタッフ
※本車輛は、特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム様を通じて、日産自動車株式会社様からのご厚意で無償でお借りしています

そこでシャンティでは、健康や美容に良いと言われているハーブティー(温かい飲み物)、一緒に支援活動をしているれんげ国際ボランティア会の「ご利益茶」(ハト麦や甘草などの薬草がブレンドされた健康茶/温かい飲み物)、麦茶・オレンジジュース(冷たい飲み物)などをお持ちして、東区のとある避難所にお邪魔しました。

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【写真】お茶のみのためのテントやテーブルを設置

平日の午後は、ご自宅の片付けに外出されている方、お昼寝されている方もいらっしゃいますが、避難所の運営に携わっている方も含めて8名の方々とご一緒に、お茶を飲みながらおしゃべりしたり、午後のひとときを過ごしました。特に「ハーブティ(マタニティ系!)」は飲みやすく、「ご利益茶(ごりやくちゃ)」は何か良いことがありそう、と評判でした。両方とも香りも良いので、心なしか気持ちも落ち着くような気がします。

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【写真】事前に数種類のハーブティーを飲み比べ。多数決により、甘めで飲みやすい「マタニティ系」とすっきり系の「疲労回復」をセレクト

この避難所は地震直後から避難されている方、最初は他の避難所にいたものの閉鎖に伴い移ってきた方と、もともと同じ市内でもつながりの薄かった方たちが一緒に生活されていらっしゃいます。このようなお茶会が親しくなるきっかけづくりになればと思い、活動をしています。

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【写真】東日本の移動図書館活動で使用しているお揃いのエプロンも大活躍

今回は東日本で移動図書館活動に携わっている三木スタッフも岩手から参加。れんげ国際ボランティア会からもスタッフの他、お寺や神社の若手ホープもお茶をふるまい、避難されている方々から生活の様子など聞かせていただきました。

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【写真】雑誌など手に取りやすいいくつかの書籍もお持ちしました。話のきっかけづくりにもなりました。

シャンティが活動をしている熊本市東区では、今週から仮設住宅などの申請に必要な「り災証明」の発行が始まりました。今後の生活設計を考えるうえでは大切なものですが、家屋状況の判定や煩雑な手続きを前に不安な気持ちを抱えていらっしゃる方も多く感じます。ある方は、ご家族の健康不安やご自身のお仕事のことなど多くの心配事を抱えていらっしゃることをお話してくださいました。今、私たちにできることはお話を聞かせていただくことだけかもしれませんが、おしゃべりを通じて、少しでもほっとできる時間を一緒に過ごせたらと思います。

れんげ国際ボランティア会とともに、しばらくは東区の避難所にいる方々への支援を行っていきます。

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本件に関するお問い合わせ先
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会 担当:緊急救援室 木村、竹内
〒160-0015 東京都新宿区大京町31 慈母会館2、3階
Tel: 03-6457-4586 FAX: 03-5360-1220 E-mail: eru@sva-old.skr.jp