人を思いやる気持ち~メーソットで難民事業に携わった一ヶ月~
サワディカ~(タイ語)
ニラゲ~(カレン語)
こんにちは
SVAミャンマー(ビルマ)難民事業にNGO海外研修生として参加させていただいている、津田塾大学国際関係学科、多文化・国際協力コース、国際協力ユニット2年の菅原未希子です。私は2月23日から3月22日までの一ヶ月間の日程で、メーソットの事務所でお世話になっています。
タイとミャンマーの国境の町、メーソットの町並みです
まずは3月11日に発生した東北・関東大地震の被災者の方々には心からお見舞い申し上げます。タイからではありますが、毎日ニュースを見て日本の皆さんの無事を祈るばかりです。また事務所のスタッフの方を含め、こちらでお会いするほぼ全ての方が日本の状況を気にかけて声をかけてくださいます。毎日人の優しさ・つながり・思いやりの気持ちを実感している私の生活の一部をご紹介したいと思います。
まずは私がお世話になっているメーソット事務所です
今回はいつも元気で、気さくな事務所のスタッフを紹介します。
食を愛する、図書館担当の方々です
頼りになるお兄さん、お姉さんたちです!
優しさ溢れる、アクティビティ担当の方々です
事務所を支えてくれる、経理・総務の方々です
愉快なドライバーさんです
とても気の利くお手伝いさんです
面倒見の良いお父さん、所長さんです
また、事務所では来月行われるRCCF(Refugee Children’s Cultural Festival)の準備が着々と進められています
またキャンプの図書館にも実際に行かせていただき、子どもたちと一緒に絵本を読むことができました
一緒に塗り絵をしました。みんなとっても上手に塗っていました
次に難民の方々へのインタビューですが、私は昨年から日本でもパイロットケースとして始まった第三国定住への意識調査をさせていただいています。実際に難民の方々にインタビューをしているうちに、私が想像していた以上に第三国定住に関心を持っている方が多いことに驚きました。しかしそれと同時に、もし第三国定住をしたとしても、状況が改善すれば祖国に戻ってきたいと考えている人も多くいました。
橋の向こうはミャンマー(ビルマ)です!
自分の家族、友人、同じ民族の仲間のために働きたい、仲間の状況を知りたい、我々の土地に戻りたいと話してくださる方々に、カレン族の強い絆を感じました。また日本への関心も高く、カレン族と日本人は似ていると言ってくださる方もいました。年上の方を敬ったり、笑顔で挨拶をしたり、人を思いやるところが似ているそうです。
難民キャンプにインタビューに行っても、みなさん日本の災害ことを心配してくださっていました。遠く離れた地でも私たちのことを思ってくれている人がたくさんいることを実感しました。このブログを通して少しでも日本の皆さんにこの想いを伝えられたらなと思います。
長いようであっという間だった一ヶ月の研修も、残すところあと一日となりました。こちらでの生活について最初は不安もありましたが、スタッフの方々をはじめ、出会った全ての方の優しさに触れ、一生忘れられない充実した日々を送ることができました。
ここで学んだことをこれからの自分の学習に活かし、またここで感じた思いやりの気持ちを、日本に戻ってから被災者の方々に自分にできる形で還元できたらなと考えています。