モン族の『婚活』?ポゥポ・ポーチができました!
こんにちは。クラフトエイド担当の渡辺です。
今日は2018年カタログに間に合わなかった、最新商品をご紹介します!!
「ラオスのモン族ポーチ・ポゥポ」
「ポゥポ」は、モン族の「ボール投げ」という意味です。モン族は中国に起源を持ち、東南アジアの国に住んでいる山岳少数民族の一つ。クラフトエイドでも、たくさんの刺繍アイテムを扱っています。
「ポゥポ」は独身の男女しか参加できないモン族伝統のボール投げ遊びです。ざっくり言うとお正月のお祭りの、婚活(!)イベント行事です。
男性と女性が一列に並んで向かい合い、布でできたボールを投げ合います。何か会話をしながら、言葉のキャッチボールも楽しみます。気になる異性がいれば、その人に向かって何度も投げてアピール。ボール投げがずっと二人で続けばカップル成立!どんな会話をするんでしょうね。(今度モン族の人たちに聞いてきます)
ボールを落としてしまうと、罰ゲームのようなものもあるそうです。歌を歌ったり、踊りを踊ったり、自分の身に着けているものを相手に渡したりという、まさに「罰ゲーム」!ボールの扱いが苦手な私のような者には、なかなか厳しい習慣です。
このポーチの地模様は、プリントごっこで刷られた刺繍の下絵。この下絵に刺繍を刺したものが、クラフトエイドでずっと人気の「ラオスの森ミニポーチ」です。下絵の状態も可愛かったので、このデザインが生まれました。
ビビットな色のファスナーを外に出してアクセントにしています。そして裏は一つだけ刺繍が刺されています。
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このポーチを作っているのは、ラオスの首都ビエンチャン郊外にあるモン族の村です。タイの難民キャンプから移住してきました。この村の生産者とのお付き合いはもう30年ほど。村の土地は痩せているため、農作物は遠くに借りた土地で作ります。日帰りできる場所ではないため、一度行くと2~3日働き、刺繍は農作業の合間にしています。農繁期にはオーダーが遅れることもしばしばあるので、できるだけその時期をずらして頼むようにしています。
さて、この「ポゥポ・ポーチ」が今年のカタログに間に合わなかったのには、理由があります。この団体の担当エトさんが病気になってタイで入院してしまったからでした。手術もしたと聞いています。英語でやり取りできるスタッフが、このエトさんしかいなかったため、急遽ラオス事務所のノイさんにお願いしてお話ししてもらって送られてきました。(結局間に合いませんでしたが…)エトさんはその後回復しているようで、今は半分ぐらい復帰しているそうです。
2年掛かりで出来上がったこのポーチ、今後販売にも出していきますので、機会があればぜひご覧ください。