2020.12.15
海外での活動

初めてのCRCオンライン会議と新しいCRCの建設開始

ミャンマー
ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ
活動風景

こんにちは。ミャンマー国境支援事業事務所(通称MBP事務所)の山内です。
ミャンマー国内での新型コロナウィルスの感染者は日々増加しており、タイ・ミャンマー国境は依然として閉じている状況が続いています。渡航規制からコミュニティリソースセンター(Community Resource Center:以下CRC)サービスを実施している村への渡航ができない中、どのように必要とされるサービスを届けるか試行錯誤しています。そして、11月には初めての試みとして村とのオンライン会議を実施しました!

現在CRCサービスを提供している村は2つあり、その内の1つであるレイケイコー村では比較的インターネット環境が整っていることから、CRCのパソコンを活用しオンライン会議に挑戦しました。基本的にミャンマーでは都市部に比べると、農村地域ではインターネット環境が整っていません。更に国境地域はミャンマーではなく、タイのインターネットサービスを利用する村もあることから、環境を整えても接続が上手くいかず繋がらないということが頻繁に起こります。レイケイコー村では比較的安定的にインターネットが利用できるため、遠隔でzoomアプリケーションの設定などのパソコン設定を行い、オンライン会議を行うことができました。
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オンライン上でようやく顔を合わせることのできたレイケイコー村の人達

会議中は通信が少し途切れることはあったものの、必要な事項を全て話し合うことができ、一安心でした。コロナの状況が良くなったら、CRCでスポーツや朝の体操の時間を作りたいといった村からの新しいアイディアも出て、また一緒に頑張ろう!と、まとまることのできた時間になりました。

また、11月は以前のブログ「コミュニティリソースセンター(CRC)建設開始しました」でもお伝えした、新しい村でのCRC建設にも大きな動きがありました。新型コロナウィルスと雨季の影響を受けて建設開始が遅れてしまっていた1村でのCRC建設が開始しました!開始前にはCRC運営委員会とのキックオフ会議も開催でき、今は建設完成に向けて運営委員会と共に建設状況の確認を進めています。
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ソーシャルディスタンス、マスク着用など対策を取り、実施したキックオフ会議
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ようやく建設をスタートできました!

更に、既に建設を開始していた新しい2村でのCRC建設は、そろそろ建設完了の時期に近づいてきました。
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建設完了後は、CRCの内装を整えて開館までの準備をします。皆さんに新しいCRC開館のお知らせができるまで、あと少し・・・のところまできました。

試行錯誤ではありますが、新型コロナウィルスに対応しながら、少しずつ活動を進めることができました。引き続き、状況に対応して活動を実施していきたいと思います。日本もミャンマーも感染者が増える日々ですが、皆様どうかお気をつけてお過ごしください。

ミャンマー国境支援事業事務所 山内

※CRC事業は、日本財団とのパートナーシップ協定に基づき、外務省より資金援助を受け実施しています。