タイのカレン族の難民キャンプが50周年を迎える
こんにちは、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ事業事務所のウェンです。
2025年3月5日、最初の難民がタイに到着してから50年が経過したことを機に、カレン族の難民コミュニティがメラ難民キャンプでその記念を祝いました。このイベントでは、これまでの長い道のりを振り返えるだけではなく、彼らの団結力を示す場となりました。

集合写真
集まった多くの方は伝統衣装に身を包み、一緒に歌唱する姿も見られました。また、長年にわたりカレン族の難民キャンプで必要不可欠なサービスを提供してきた私たちシャンティのスタッフも参加し、とても賑やかかつ貴重な時間を過ごしました。

イベントで歌っている様子
カレン難民がミャンマーの戦火を逃れてタイに渡ったのは1975年でした。当初は数千人だった難民は、現在ではタイとミャンマーの国境沿いに7つの難民キャンプを構えるまでに成長し、7.2万人の登録難民が暮らしています。初期には正式な援助はなかったため、キャンプでの生活は決して楽なものではありませんでしたが、その環境下で、難民たちは長年にわたって強固なコミュニティを築いてきました。
より多くの難民が到着するにつれてより多くの組織が参加し、当初は「一時的な避難所」と呼ばれながらも、現在、キャンプには学校、診療所、警備システムが設備され、人道支援団体の支援を受けながら、難民たち自身によって運営できるまでに成長しました。
この50周年は、単に苦難を思い起こすだけでなく、タイ王国や人道支援団体を中心に、これまでの道のりを助けてくれた人々に感謝する時でもあります。

感謝状を受け取るシャンティスタッフ(写真左)

記念の石碑
このイベントは、カレン族の人々が自分たちの苦難だけでなく、自分たちを支えてくれた優しさも再び思い出だす良い機会になりました。すべての難民が真の故郷を見つける未来を、彼らは望み続けています。
ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ事業事務所 ウェン