2014.10.12
海外での活動
待ちに待った建設開始
長い間、ミャティンギ寺院学校の敷地内には、みんなの「夢」の校舎のデザインが描かれたポスターが貼られていました。
どうか、早く、このみんなの夢の校舎ができあがりますように…。
それまで子どもたちが勉強をしていたのは、竹と木でできた簡易な建物の中。
床はレンガを敷き詰めた上にゴザを敷いただけ。
狭い環境で、1年生から7年生までが身を寄せ合うようにして勉強していました。
壁もないので、雨が降ると授業は中止になります。
民族間の衝突と貧困問題が続くシャン州からは、子どもたちを保護してもらいたいという要望が後を絶たず、ミャンマー内陸地のこのピー県にあるミャティンギ寺院学校まで子どもたちが預けられます。
地元からも貧困等の家庭の事情によってこの学校へ預けられる子どもが増え、子どもの数は年々増加。
様々な危険を逃れてきた子どもたちが、ここで安全に勉強ができる、しっかりとした建物が欲しい…。
子どもたちと、子どもたちの幸せを願う先生達の長い間の夢でした。
今年度、いよいよその夢が叶うことになりました。
この8月末、株式会社トーマンコーポレーション様のご支援を受け、
ミャティンギ寺院学校の2階建ての校舎建設が開始されました。
「嬉しい、本当に心から嬉しいです。『嬉しい』という言葉以外に気持ちを表す言葉が見つかりません。
ありがとうございます」と弾ける笑顔の校長先生。
一週間ごと、二週間ごとに、建設は着々と進み、みんなの「夢の校舎」が形となって現れてきます。
12月末までの校舎完成まで、後少し。
子どもたちも、先生も、皆が毎日ワクワクしながら、新校舎で勉強できる日を心待ちにしています。
ミャンマー事務所
本丸 愛子