一年間ありがとうございました
ミャンマーは今、年間で最も過ごしやすい乾季、肌寒い朝には長袖の上着も登場します。この気候が長く続けばなあ、、と毎年この時期になると思ってしまいます。
今年はミャンマーにとって新しい時代の幕開けとなりました。3月30日、昨年11月の総選挙で圧勝した国民民主連盟(NLD)主導による新政権が発足したことです。今後、この国はどう変わっていくのか、少数民族、和平合意、貧困など山積みの問題を抱えながら国民の期待に応えていくことは決して簡単ではないでしょうが、ミャンマーの子どもたちが夢や希望を持てる国作りであってほしいと願うばかりです。
昨年に続き、2016年も寺院学校建設、ノンフォーマル教育、公共図書館児童サービスそして児童図書出版の4事業を実施しました。カウンターパートである情報省、ミャンマー識字リソースセンター、ミャンマー作家協会、寺院学校、出版社や印刷所など、様々な関係者による協力のもと、課題にぶつかりながらも一年を無事に終えることができました。
公共図書館が行っている小学校への移動図書館活動。学校側から「もっと頻繁に来てもらえないでしょうか。子どもたちが本当に楽しみにしていて、その姿をまた見たいです。」
夜間学校では貧困などの理由から小学校を修了することができなかった子どもたちが再び教育を受ける機会を得ていますが、「勉強を再開できるようになった子どもが家に帰ってくると、必ず私に向かって教科書の中でその日に学んだ部分を読んでくれます。この時間が一日の中で一番幸せです。」と言ってくれる親がいました。
老朽化し劣悪な環境下にあった寺院学校への新校舎建設では4年生の男の子が満面の笑みで話してくれました。「新校舎で勉強できて本当に嬉しいです。今までよりもっともっと勉強して、テストに必ず合格してみせます!」
こうした声は日々の活動に活力をくれます。2017年も引続きミャンマーの子どもたちの未来のため、スタッフと共に頑張っていきたいと思います。
ミャンマー事務所