ミャンマーより 感謝の気持ち
皆様、明けましておめでとうございます。
ミャンマー事務所の中原です。
2014年にミャンマーで事業を開始して5年目を迎えました。この年月だけでもたくさんの変化を目にしてきましたように思います。ヤンゴンでは建設ラッシュが進み、大型商業施設や新たなホテルなど次々とオープンしています。若者のファッションも韓国文化などの影響を受け、新たな装いも見られるようになりました。そして子どもたちを取巻く教育環境も。
こうした変化の中で、初年度から共に活動を行ってきている公共図書館の図書館員そして職員の人たちが児童サービスの大切さについて理解を深めていってくれていることは大きな喜びの一つです。館内のサービス改善のために、対象小学校の教員に貸出しサービスをより積極的に活用もらうために、利用者数のデータを間違えなく集めるために、どうすべきかと会議の場で意見を出し合っている様子には感慨深いものがあります。対象小学校から「子どもたちは絵本が届くのを楽しみに待っています。来年も是非、貸出してください。」と要望があった際、「すみません、来年は別の学校が対象になります。ですが公共図書館に児童スペースがありますから、子どもたちに来てもらってください。」と答えた図書館員。以前はこうした質問に対し「どう回答したら良いですか?」と私たちに聞いてきていましたが、自分たちで考え、公共図書館も活用ください!としっかり受け答えしている様子は本当に嬉しい変化です。
先日、ミャンマー人職員の面談を行った時のことです。振返りの場である職員が「仕事をしていると、考え方の違いでぶつかることがありますよね。でも同じ目標に向かっているから、お互いを受入れることが大事だと思いました。」と話してくれました。唐突な感じでしたが(笑)伝えてきたことが伝わってきたのかなと嬉しかったです。
現地での活動は、当たり前ですがミャンマー人職員無しには成り立ちません。また生活面においても彼らのサポート無しには送ることが出来ません。恥ずかしながら未だにミャンマー語を十分に話せずに、職員には本当にお世話になりっぱなしです。
ヤンゴンからピーに戻ってきた日のことです。電気が点かず「いつもの停電かな?」くらいの思いでした。周囲がまだ明るかったこともあり疑問に感じませんでした。しかし暗くなってふと隣近所を見ると電気が点いていることに気付き、これは停電ではない!とようやく分かりました。すでに20時近く、職員に電話を入れて大家さんに説明もらい、修理がすでに不可能だと思われた時間帯にも関わらず、彼女が何度もやり取りをしてくれたお陰で、何と修理が叶いました。電気無しで一晩過ごすことを覚悟していた中で本当に感謝でした。ミャンマーでは電気、水問題が日常茶飯事であり、ですが平気でいられない日本人職員、そのケアは大変だろうと申し訳ない思いです。
電気の件は一例にすぎません。この4年間、何度も何度も助けてもらってきました。私たち日本人が現場で活動できるのも、職員たちのお陰です。彼らに出会い、一緒に仕事が出来ている自分は本当に幸せ者です。
これからも感謝の気持ちを忘れず、ミャンマーの子どもたちの教育支援のために職員たちと力を合わせていきたいと思います。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
ミャンマー事務所 所長
中原 亜紀