2019.07.24
海外での活動

学び舎をすべての子どもたちへ

ミャンマー

ミャンマー事務所の市川です。

まだ、赴任して2週間あまりですが、先日、来年度の学校建設候補の選定のため、地方出張へ。

訪問を通して大変な状況が浮かびあがってきました、写真を中心にご紹介します。

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ミャンマーでは高校というと、小学校から高校までがあるのが一般的。ここは小学校の校舎ですが、教室が足りず、講堂で授業。中学校や高校生が集まるたびに、空いた教室へ”移動教室”。雨漏りもしています。

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柱が曲がっていても、教室が足りないため、一学年のみ利用。地震の時には心配。

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二部制のため、中学生の教室で午前中は小学2年生が利用。机と椅子のサイズが全く合わず、立って授業を受けていました。

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山間部にある学校で、女性の先生の寄宿舎を利用。この学校では、先生12人中9人が寄宿舎生活です。

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校舎の床板をあり合わせの材料で補修するため、床に隙間があるのも当たり前。消しゴムや鉛筆が床下に落ちるのも日常茶飯事。落ちた鉛筆を探す子ども。

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机が足りず、4~5人でひとつの机を利用。暑い国なので、気温が40度近くなる時期は辛いです。

訪問した学校はどこも必要性が高いですが、こちらの予算にも限りがあります。訪問するたびに、先生や地域の人々の熱い視線を感じ、辛い時もあります。また、山間部やへき地ほど、子どもの服装を見ただけで、経済的に厳しい地域と察することもありますが、人数が少ない学校だと持続可能性や耐費用効果も考えざるをえず、その点から断念することもあります。

厳しい選択ではありますが、すべての子どもたちに学ぶ場を保障するため、出来るところからでも応援していきたいと実感した地方出張でもありました。