外国に暮らすということ。
こんにちは。ネパール事業調整員の西田です。
タイトルを見て「海外に駐在する話かな?」と思われた方、すみません。逆です。
今回は日本に住む外国の方々に関して、少し書いてみようと思います。
以前のブログで、近年日本に住むネパール人が増えている(平成28年度末で約6万7千人、在留外国人数で第6位:法務省より)という話を書きました。
日本におけるネパール人
私はシャンティの事務所があるJR中央線の沿線地域に住んでいたことがあるのですが、新宿~新大久保~中央線沿線はネパール人の方が多く住んでいる地域だそうで、電車やホームでもよくネパール語を耳にしていました。最初は「ネパールが懐かしいな。日本でもネパール料理の店が増えて嬉しいな」という印象でしたが、次第に「彼らが日本で長期間暮らすというのはどんな感じなのだろう」と素朴な疑問が沸いてきました。
NGOや企業などの駐在員が海外で生活するときは、多くが期限付き赴任で数年間の滞在となることと思われます。しかし出稼ぎや留学(その後就職)のために海外で生活・移住する場合、期間も長めになり、その間にも結婚・出産などのライフイベントや、子どもの教育・病気(医療)など、様々な事柄が発生することとなります。
そんなときに、その国の制度や支援の情報が、自分の言語で見られたらとても助かることでしょう。私もこの分野に詳しい訳ではないのですが、最近素敵なウェブサイトを見つけたので少し紹介したいと思います。
外国人住民のための生活支援サイト
①「外国人住民のための子育て支援サイト」
(公益財団法人 かながわ国際交流財団)
子育てに関する動画、①外国人住民のための子育てチャート、②母子手帳ってなあに?、③母子訪問について、が中国語、タガログ語、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語、英語、ネパール語の7言語の字幕動画で紹介されています。
写真:子育てに関する動画の内容
このサイトに掲載されている、外国人住民のための子育てチャート、ネパール語版はこんな感じです。
イラストも多用されており、とても見やすい作りになっていると思います。
写真:外国人のための子育てチャート画像(表)
写真:外国人のための子育てチャート画像(裏)
出典:公益財団法人 かながわ国際交流財団 ホームページより
②ママとあかちゃんのサポートシリーズ
(多文化医療サービス研究会 -RASC(ラスク)-)
出産から授乳、予防接種に関して、英語や中国語をはじめ、さまざまな国の言葉に翻訳されて情報提供されています。
ママと赤ちゃんのサポートシリーズを使用されている施設の一覧です。http://www.rasc.jp/link/
③多言語生活情報 (一般財団法人 自治体国際化協会)
結婚・出産・育児・労働・医療・年金・教育・税金・住まい・災害など、外国人が日本で生活していく上での情報が掲載されています。15言語から選択可能。
http://www.clair.or.jp/tagengorev/ja/index.html
他にも各自治体の国際交流協会や国際センターなどが、自治体ごとの外国人向けの案内を出しているようなので、必要な方は調べてみるといいかもしれません。
これからも日本で暮らす外国にルーツをもつ方々はますます増えていくと予想されます。
何か困っているという声を聞くことがあれば、情報を教えてあげたり、
各自治体の外国人支援の窓口とつないであげる、というようなことができたらいいですね。
※情報は2018年1月現在のものです。