2019.07.31
海外での活動

ネパールの野菜価格が高騰

ネパール

ナマステ。ネパール事務所長の三宅隆史です。ネパールでは野菜の値段が昨年の7月と比べてほぼ2倍に上がっています。以下はカトマンズで最大の野菜・果物市場であるカリマティ市場が発表した1キロ当たりの昨年7月と今年の7月の値段です。単位はネパールルピーで、1ルピーは現在1円です。
トマト:45→105(2.3倍)
さやいんげん:65→105(1.6倍)
オクラ:55→105(1.9倍)
きゅうり:65→110(1.7倍)
高騰の理由は、雨季が遅れたことに加えて、最近洪水が起きたことです。つまり、雨季が遅れたため農家は野菜を植えることができず、植えた直後に雨が大量に降り、作物が被害を受けました。さらにインドから輸入される農作物に対する農薬検査が始まったので、インドからの供給量が減ったことも、高騰の要因としてあげられています。
食品の安全性が高まることは良いことですが、野菜価格の高騰は、貧困層の生活を苦しくしています。

photo by Yoshifumi Kawabata/SVA