2019.10.03
海外での活動

ネパール洪水 現場からの声をお届けします

ネパール
水害

7月末に洪水がネパールを襲ってから約2か月が経ちました。

しかしネパール政府の支援は行き届いておらず、被災地で暮らす人々は今も苦しい生活を強いられています。

前回のブログでは、そういった被災地の困難な状況を倒壊した家屋や弊会の援助物資配布の様子を通してご紹介しました。

物資配布を行った後、受け取った受益者の方から災害時や今の暮らしの様子が届きましたので、お届けいたします。

インタビューに応えてくれた、ラクシュミさん(仮名)50歳
(*写真は本人のご許可を頂いています。)

ラクシュミさん(仮名)50歳

質問1、洪水が発生した当時の様子を教えてください。

7月25日の夜10時頃に洪水が私の村を襲いました。あっという間に水は約1mの高さまで迫り、衣類も食べ物もすべてダメになってしまいました。家も完全に破壊されてしまいました。あまりにも突然のことだったため私たち家族(同居6人)はどうすればいいのかまったく分からず、とにかく、水が来ない場所を探して歩き回りました。そして標高が少し高くなっている場所に逃げ込み、ブルーシートで作られた簡易シェルターで6日間過ごしました。

被害を受けた自宅を修復する女性
被害を受けた自宅を修復する女性

質問2、現在の生活環境を教えてください。

浸水して壊れてしまった自宅を簡易的に補修して住んでいます。お金がないため家を建て直すことはできません。洪水で壁が流されてしまいましたが、そのままになっています。

質問3、政府の支援は受けていますか?

いいえ、政府の支援は受けていません。しかし政府から支援を受けていないのは私だけではありません。政府の支援が間に合っておらず、町全体が無支援状態で孤立しているのです。私たちは心から支援を必要としています。政府でもNGOでもそれ以外の団体でもかまいません。本当に誰かの助けを必要としているのです。

私はとても貧しい暮らしをしています。本当に少しの支援でも私にとってはとても大きな助けなのです。今回は私たちに物資の支援をしてくださりありがとうございます。

家財が流れ出てしまった村
家財が流れ出てしまった村

洪水発生から2か月が経過し、ネパールへの関心は薄れつつあります。

しかし現地の状況はまだまだ復興とはほど遠いのが現状です。

※当事業は、ジャパン・プラットフォームと皆様のご支援を受けて実施しております。