【ネパール地滑り】被災した115世帯にガスコンロとボンベを支援
2020年9月8日、シャンティがネパールで学校建設を行っているインドラヤニ村で、連日の豪雨による大規模な地滑りが発生しました。シャンティは、家を失い、避難テントで生活している115世帯(512人)の被災者に、CARDSNという現地提携団体を通して、ガスコンロとボンベを配布しました。
支援物資を受け取るインドラヤニ村の女性
この地域では、地滑りの前から、かまどによる火おこしが一般的で、ガスコンロが使用されていませんでしたが、被災者は自宅が倒壊もしくは、倒壊の危険があるため、かまどを使用することが困難になってしまいました。また、避難キャンプは国立公園にあるので、火おこしや煙が禁止されています。今までたきぎを集めていた道も地滑りで通行できなくなり、たきぎ集めにも時間がかかっていました。被災者が温かい食事を食べられるよう、自治体からシャンティにガスコンロとボンベの支援要請が届きました。
支援詳細:【ネパール地滑り】学校建設事業地で家屋を失った115世帯470人にガスコンロとボンベを支援
感謝のメッセージ
ガスコンロとボンベを受け取ったインドラヤニ村の人々から、感謝のメッセージが届いたので、ご紹介します。
シルザニ・タマンさん
「9人家族で、避難テントでの生活は大変です。地滑りで農地の大部分を失い、今は小さな農地の収穫に生活を頼っています。たきぎを集めに行く道が地滑りで通れなくなってしまいましたが、ガスコンロとボンベのおかげで、問題が解決しました。」
シャヤパル・タマンさん
農業で生計を立てているシャヤパル・タマンさんは、被災後、避難テントで生活しています。農地も地滑りで流され、育てていたとうもろこしも失いました。
「ガスコンロとボンベがあるので、まきやたきぎを集めたり、火おこしに使っていた時間を他のことに取り組むことができます。ありがとうございます。」
チュハール・ラマ・タマンさん
「地滑りで、農地や作物を失いました。10人家族で、日々の食べ物を得ることにも苦労しています。ガスコンロとボンベを使うのは、初めてです。煙もなく、もうたきぎを集める必要もなく、本当に嬉しいです。これからは避難テントで料理をすることができます。」
また、インドラヤニ村があるヌワコット郡、デュプチェスワ農村自治体から感謝状をいただきました。
感謝状:
私たちは、この災害で、人道支援を実施してくださったシャンティ国際ボランティア会とCARDSN(提携団体)に心から御礼申し上げます。デュプチェスワ農村自治体の115世帯へのガスコンロとボンベを配布いただき、誠に感謝しています。
ガスコンロとボンベを受け取ったインドラヤニ村の女性
※本事業は、2020年9月28日に完了しました。
ご支援、ご協力いただき、まことにありがとうございました。
事業サポート課 竹本