2022.04.20
海外での活動

ネパール事務所を離任しました

ネパール

ナマステ。三宅隆史です。2017年から5年間務めたネパール事務所長を離任しました。長いようで終わってみればあっという間でした。2017年からの3年間は地震被災地で耐震構造校舎の再建、学校防災計画づくり、防災紙芝居の制作、防災教育などの学校防災事業に従事しました。2020年からは、地域学習カリキュラムの開発と普及、コミュニティ図書館の改善、国連WFPの委託による学校での栄養教育改善、という3つの事業に取り組みました。

ネパールは自然災害の多い国なので緊急救援も実施しました。洪水被災者への食料配布、地滑り被災者への調理器具の供与、コロナ禍が始まってからは生活困窮者への食料配布、重症者治療に必要な人工呼吸器などの医療機器の病院への供与、学校再開のための消毒用品や感染予防物資の配布を行いました。

事務所の前で

特にうれしかったことは、ネパールにおける紙芝居出版の種まきができたことです。ネパール初めての紙芝居を防災、栄養をテーマに10タイトル制作しました。またオンラインでしたが紙芝居作家のやべみつのり先生による紙芝居制作ワークショップを作家、イラストレーターを対象に実施しました。ネパールでは質には改善の余地があるものの絵本や子どもの本の商業出版が成立しており、児童図書専門の出版社もあります。しかし紙芝居はなく、今後出版社によって紙芝居が出版されることを期待しています。

スタッフセミナーでの人文字づくり

ネパール事務所長の後任は萩原宏子さんが務めます。私は東京事務所の教育事業アドバイザーを拝命し、教育協力事業の形成や評価、職員の研修、SDG4(教育目標)のための政策提言に従事します。今度もネパール事務所をよろしくお願いします。