2007.10.11
緊急人道支援
中越沖地震、救援活動を終了しました
7月16日に発生し大きな被害をもたらした新潟県・中越沖地震。
SVAは7月18日からスタッフを派遣し柏崎市で行っていた救援活動を
10月8日をもって終了しました。
現在、柏崎市には40カ所の仮設住宅に1023世帯の方が生活しています。
地震前のご近所と離れ離れになり、新しい場所での暮らしにストレスを感じ
ている方、自宅の再建、ご自身の体調などを心配する方も多く、まだ被災地の
復興はその途中にあります。
SVAは避難所や仮設住宅での行茶(ぎょうちゃ)活動を通じて、被災者の
方々とお茶の時間をともにし、お話をうかがい、要望や課題は災害ボラン
ティアセンターに報告し支援活動につなげました。
被災者の方はボランティアにいろいろなことを話してくださいました。
「自宅が再建できるか心配」「固い床で寝ているので肩が凝る」「話し相手
がほしい」「地震の後から眠れない」「知り合いのいない仮設住宅に入るの
は寂しい」「子どもの世話にはなりたくないけど、どうしたらいいか・・・」。
予想していなかった状況におかれた方々のその言葉をただ聞くことしかでき
ないこともありました。
仮設住宅での新しい生活がスタートし、これからは地元主体の復興が期待さ
れています。冬になって外出の機会が減る前に、どのように地域のつながりを
つくっていくかが課題です。
今後は社会福祉協議会が新しく雇用した15名の生活支援相談員や地元の
住民を中心に、仮設住宅の訪問やさまざまなイベントを通して、新しい
地域づくりに取り組んでいくそうです。
SVAの柏崎での活動は終了しましたが、被災者の方々の穏やかな毎日が
一日もはやく戻ることを願って応援しています。
広報担当 村田泉