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2025.09.30
開催報告

【開催報告】9月6日(土)開催 「つながる心、広がる世界~シャンティ活動地のスタッフと語る 子どもたちの今とこれから~」

イベントレポート

コロナ禍以降、久しぶりに海外事務所の職員が来日する機会に恵まれ、このたび「つながる心、広がる世界~シャンティ活動地のスタッフと語る 子どもたちの今とこれから~」と題した交流イベントを実施しました。
写真の絵本:『あついあつい』福音館書店

【第一部 ミニトークショー】

第一部では、活動地の様子や子どもたちの生活、活動を続ける中での難しい場面、そして今後の願いなどを現地職員たちが語りました。登壇したのは4か国から集まった7名。
それぞれ異なる状況の中で日々活動に取り組んでいます。

例えばラオスでは、都市と地方の教育格差や少数民族の子どもたちを支える制度が十分に整っていません。職員はアクセスの難しい僻地にも足を運び、翻訳絵本を届けたり、遊びを通して学びの場を広げたりしています。

また、タイとミャンマーの国境沿いにあるミャンマー(ビルマ)難民キャンプで活動する職員からは、国際支援の不安定さや、ミャンマー国内で続く武力衝突によって日々難民が増えている現状が語られました。

当日は活動地や子どもたちの様子も映像や写真で紹介。職員たちは民族衣装に身を包み、それぞれの思いを力強く伝えてくれました。

 

共通していたのは「子どもたちが安心できる環境の中で、必要な教育を受けられる社会をつくりたい」という願い。
ある現地職員は、「誰かが暗く不安な気持ちになった時に、“一人じゃない”と思ってもらえる灯りのような存在でいたい。」と語ってくれました。

 

会場の様子 – 大変多くの方にご参加いただきました。

 

【第二部 ワークショップ】

第二部は、さらに参加者との交流を深めるためのワークショップ。翻訳絵本づくりや現地語を書いたしおりづくりを、国ごとに分かれて行いました。

 

会場全体の様子


①現地の言葉で読み聞かせ

まずは現地職員による現地語での絵本の読み聞かせ。「みなさんが現地の子どもたちだと思って読みますね」との言葉に会場は和やかな雰囲気に包まれました。
普段耳にする機会が少ない言語に新鮮さを覚えつつ、優しい語り口で心温まる時間となりました。

 

写真の絵本:『やっぱりおおかみ』福音館書店
写真の絵本:『どうすればいいのかな?』福音館書店
写真の絵本:『すごいぞ!きょうりゅう』教育画劇


②翻訳絵本づくり

読み聞かせのあとは、実際にシールを貼って翻訳絵本づくりに挑戦。

 

 

初めての方も、すでに「絵本を届ける運動」に参加されたことがある方も、現地職員とお話しながら楽しそうに作業を進めていました。

 



③現地の言葉でしおりづくり
最後は、現地の言葉でオリジナルしおりを作成。

 

 

あいうえお表を見ながら「た行には同じ記号が使われているから、この記号はアルファベットでいう”T”と同じですか?」と現地職員に質問されている様子や、「ひらがなやカタカナにはない形だから書く時のバランスが難しい!」という声が上がるり、会場は笑顔と活気にあふれていました。

 


 

お名前や、好きな言葉、「ありがとう」「こんにちは」などのあいさつを書いたオリジナルのしおりができました!

 

ワークショップを通じて、現地の文化や言葉に触れると同時に、トークショーでは聞ききれなかった子どもたちの様子についても現地職員から直接話を聞いていただくことができました。

 

交流を通して、遠く離れた活動地の子どもたちの姿が、少し身近に感じられるひとときになったのではないでしょうか。
今回の出会いが、みなさまにとっても「子どもたちの今とこれから」を思い描くきっかけになれば嬉しく思います。
今後もこうした交流の機会を大切にしながら、活動を続けてまいりますので、ぜひ引き続き見守っていただけますと幸いです。