2025.11.05
開催報告

【出展報告】2025年10月22日(水)~24日(金) 図書館総合展

イベントレポート

シャンティは 10月22~24日の三日間、コロナ禍以降初となる『図書館総合展』に出展いたしました。
  

展示会場:パシフィコ横浜 ホール C(横浜市みなとみらい)

【シャンティブース】

当日は、展示資料や動画による活動紹介映像をご覧いただきながら、シャンティが日本国内外で行っている図書館活動のご紹介や、翻訳絵本作りを体験いただきました。

現地で出版した絵本や、各言語の翻訳絵本の展示も行いました

●翻訳絵本作り体験の様子

絵本を届ける地域の言葉が印刷された「翻訳シール」をはさみでカットして、日本語の絵本に貼り付けます。

ブースにお越しくださった方々にご協力いただき、参加者で作る翻訳絵本が完成しました

完成した翻訳絵本に、現地の言葉で名前を書く「お名前書き体験」もしていただきました。

三日間、皆さまに少しずつお作りいただき、翻訳絵本6冊が完成いたしました。この絵本は、来年2月にシャンティの事務所を出発し、アジアの地域の子ども達の元へと届けてまいります。

●書籍やクラフト商品の販売

シャンティの支援先であるアジアの地域の生産者たちが、それぞれの伝統技術を活かして手作りしたクラフト商品や、書籍『わたしは10歳』の販売を行いました。

多くの方に実際に手に取って商品を見ていただきました。しおりやブックカバー、刺繍チャームなど、お土産用に複数購入される方が多くいらっしゃいました。

買物しながら、展示された民族衣装やラオスの刺繍タペストリーに反応される方もいらっしゃいました

 

【スピーカーズコーナー/ワークショップ】

22日(水)にはスピーカーズコーナーでワークショップ事例紹介と「絵本を届ける運動」活動体験」のイベントを開催しました。
20名の方にご参加いただくことができました。

普段から本を扱っている方が多いためか、限られた時間にも関わらず準備した絵本がすべて完成となりました。
ご自身の図書館や学校での翻訳絵本ワークショップ開催を検討されているという方もいらっしゃって、シャンティの職員が実際に講師に伺うこともあること、オンラインでの開催も増えていること、映像や資料も多く準備しているので皆さんだけの開催も問題ないことなど、お話させていただきました。

「絵本を届ける運動」ワークショップのご相談はEmail: ehon@sva.or.jp、TEL:03-6457-4585 までお気軽にお問い合わせください。

 

【令和6年能登半島地震 特集フォーラム】

23日(木)には「震災と本の支援の軌跡から能登へ ― 過去の教訓と今できること」と題して、フォーラムイベントが実施されました。シャンティは、国内事業課より石塚が登壇し、輪島市立図書館と協力して行っている移動図書館活動 「ほんねんて!ブックカフェ」について、スライドを投影しながらお話させていただきました。

シャンティでは、南相馬市立中央図書館の経験を共有いただきながら、移動図書館活動を行っています

『図書館総合展』のイベントを通し、シャンティが行っている国内事業活動についても、参加者の方に知っていただく貴重な機会となりました。

 

この三日間、図書業界に関連する様々な企業・団体・学生の皆さまとお話をする中で、シャンティの活動に大勢の方が関心をお寄せくださっていることを強く実感いたしました。

シャンティの活動は、日本国内外の多くの皆さまのご協力によって支えられています。今後もこの様なイベントを通して、活動へのご理解をいただきながら、支援を必要とする方々のもとへ、生きる力を届けていきたいと思います。

当日、シャンティブースにお越しくださった多くの方々に、心より御礼を申し上げます。

広報・リレーションズ課


<写真の絵本>
『はらぺこあおむし』 作:エリック・カール 訳:もり ひさし 偕成社
『ジオジオのかんむり』 作:岸田 衿子 絵:中谷 千代子 福音館書店
『ぶどう畑のアオさん』 作:馬場のぼる こぐま社
『ねずみくん おおきくなったら なにになる?』 作:なかえ よしを 絵:上野 紀子 ポプラ社
『おおきくなったら、なんになる?』 著:刀根里衣 NHK出版