南相馬市立図書館から感謝状を受領 東日本大震災後の移動図書館事業 「ふくしまを走る移動図書館プロジェクト」に関わる連携に対して
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(所在地 東京都新宿区/会長 若林恭英/以下、シャンティ)が東日本大震災以降、被災地支援活動の一環として実施していた移動図書館事業「ふくしまを走る移動図書館プロジェクト」に対して、2019年12月14日(土)、南相馬市立図書館より感謝状を受領しました。
移動図書館事業は、国外の活動地でも実施している事業で、移動図書館車に本を載せて、図書館のない地域や学校を巡るものです。2011年に発生した東日本大震災では、岩手・宮城・福島の東北3県において、多くの図書館が大きなダメージを受けました。図書館は、読書をするためだけの施設ではなく、情報が集まり、人々が集う憩いの場所という側面があります。そこで、シャンティでは、緊急救援から復興へと向かう中、安らぎや知識を得られる本を通じて、自由に交流できる場づくりをサポートするため、2011年以降、移動図書館活動を行ってきました。
シャンティは、2017年以降、南相馬市立図書館に移動図書館車両と蔵書を寄贈し、現在は南相馬市立図書館が主導となり、移動図書館車は市内各地を回っています。この度、「東日本大震災からの復興に取り組む南相馬市において、仮設住宅の移動図書館活動に加え、移動図書館車の寄付を賜り、本市の文化再興に寄与」したとして、この度の中央図書館開館10周年記念式典に合わせ、感謝状を受領しました。
シャンティはこれからも、「共に生き、共に学ぶ」ことのできる平和(シャンティ)な社会を実現するために、活動に取り組みます。
「ふくしまを走る移動図書館プロジェクト」概要
活動期間:2011年9月26日~2017年3月31日
貸出冊数:約9,300冊
利用者数:約5,400人
後援 :福島県立図書館、南相馬市教育委員会
担当者コメント
南相馬市内でも2011年10月からも始まった仮設団地を巡る移動図書館活動。2015年6月からは運行の主体が市立図書館へと引き継がれ、今日にまで至りました。「立ち読み、お茶のみ、おたのしみ」をコンセプトに続けた移動図書館が、想いある歴代の館長や司書のみなさんによって引き継がれ、愛されている姿を見ることができ、心から嬉しく思いました。市民の歩み寄り、声を拾っていく窓として、これからも「走れ!南相馬」図書館車が活躍されていくことを願います。
(地球市民事業課 課長 関 尚士)
これまでの実績
※移動図書館活動のほか、仮設団地集会所に設置した文庫(岩手県上閉伊郡大槌町)と、常設図書室(岩手県陸前高田市、大槌町)の実績も含まれています。
これまでの実績
移動図書館事業における貸出冊数と利用者数の合計です。移動図書館活動のほか、仮設団地集会所に設置した文庫(岩手県上閉伊郡大槌町)と、常設図書室(岩手県陸前高田市、大槌町)の実績も含まれています。