2019.07.10
組織情報

新執行部体制の発表と中期事業戦略について

中期事業計画

シャンティ国際ボランティア会は新たな一歩を踏み出します。

2019年から2024年までの中期事業計画を策定しました。

シャンティは、1981年の設立以来一貫して、教育が持続可能な未来づくりに欠かせないと考えています。2015年9月に採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」達成に寄与するため、6年間の中期事業計画に基づき、新しい事業を展開します。

1.より専門性を高めた海外事業展開

絵本やおはなしを軸とした読書推進、ライフスキル教育を強化します。

➀読書推進やライフスキルに寄与するシャンティの図書館活動のノウハウをパッケージ化し推進するとともに、ノンフォーマル教育分野(成人識字教育、貧困削減等)においても活用していきます。
➁国内外の緊急人道支援において、「緊急下の教育」や「子どもの保護」に寄与する図書館活動に積極的に取り組みます。
・2019年 アフガニスタンでの緊急人道支援事業を開始
➂アジア地域以外での緊急人道支援、新しい国や地域においてもシャンティの経験を活かした事業や活動の展開を検討しています。
・2019年 ミャンマー国境支援事業事務所を設立、事業を開始

2.日本国内での新規事業を推進します
アジアでの経験と学び、つながりを活かし、日本における子どもの貧困、在日外国人が抱える課題を解決するため、事業を推進します。

3.政策提言、パートナーシップを強化します
子どもの権利条約第28条、29条「教育の目的」達成に寄与することを目的とします。

➀読書推進を行う企業、団体との連携を強化します。
図書館、出版社、大学、企業、専門家とともに、事業や活動成果の検証、効果測定を行い、調査研究の成果を公表します。
➁事業国において、シャンティのおはなしや読書推進の手法を含む提言書を作成し、各国の教育政策の改善に寄与します。
➂市民が参加でき、共感を生む絵本を届ける運動ワークショップなどの取り組みを促進します。また、国内外において、市民との交流やスタッフ同士のコミュニケーションを強化します。
➃日本政府によるSDGsゴール4達成のための国際協力の取り組みが強化されるため、他団体とも連携し、目標達成のためのキャンペーンを実施します。

4.組織の国際化を目指します
➀国内外の事業に力を注ぐため、組織基盤を強化します。
➁個々のスタッフの能力開発を行い、次世代リーダーの育成を行います。
➂国を越えた国際職員の配置を目指し、多様な働き方に柔軟に対応できるように制度を整えます。
➃国内外での団体の認知を高め、多様な財源を確保します。


『おおきなかぶ』福音館書店

新執行部と中期事業戦略について

中期事業戦略の中心的な役割を担う新たな執行部に、岡本和幸専務理事(右から2番目)、八木澤克昌アジア地域ディレクター(右から3番目)、山本英里事務局長(左端)が就任したことをご報告いたしました。

社会課題のボーダレス化、国際協力における現場での役割の変化、アクターの多様化など、今NGOはどうあるべきかという課題に直面している現状があります。これらの課題に対し、新たに策定した中期事業戦略において、4つの領域において事業展開していきたいと考えております。

執行部:八木澤 克昌より
「大勢の方にいらして頂き、とても嬉しく思います。山本は、シャンティ始まって以来初の女性の事務局長です。これから6年間、新しい国際協力の価値観を作っていきたいと思います。私は日頃からミッション・パッション・ドリームと言っているんですが、謙虚に地道に、一人でも多くの人の命を救えたらいいなと思います。私は現場におりますので、現場からつなげていきたいです。」