東日本大震災から9年。「東北に、よりそって。」
2011年3月11日。
日本はいまだかつて経験したことがない規模の自然災害に見舞われました。
あれから、9年の月日が経過し、今年もこの日を迎えました。
この震災で命を落とした多くの方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、今もなお、復興の最中で日常生活を取り戻すことができない方々が、一日も早く望む日常を過ごすことができるよう、願うばかりです。
シャンティが発災直後から、現地の方々と共に行ってきた支援活動は、新しい一歩を踏み出しています。
発災後、被災した地域を巡回した移動図書館車は、2019年5月、福島県南相馬市内原町区の家庭文庫「ちゅうりっぷ文庫」が一般社団法人になったことを受けて、最後の一台も譲渡しました。福島県南相馬市小高地区では、現在も地元のNPOと情報交換を継続し、将来的な活動の話し合いを続けています。
また、この間も日本国内では自然災害が頻発し、震災、豪雨災害により、多くの方々が被災に見舞われています。シャンティは各地で支援活動を行う中で、新しい活動に取り組みました。2019年、2020年、シャンティは宮城県、福島県、愛媛県で被災した地域で暮らす中高校生と、地域で活動するNPOとともに、「相互交流学習活動」を実施しました。被災という辛い経験を共有し、地域のために何か役に立ちたいという未来への可能性を持った中高生の想いをつなぎ、互いに学ぶプログラムです。
次世代を担う若者が、地域の社会課題に向き合い、自らの未来をどのように切り開くのかを考えるきっかけとなっています。
シャンティはこれからも、地域に寄り添い、地域の人びととともに歩んでまいります。
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
事務局長 山本 英里
活動を通して得た教訓と、関わった人々の思いがつまった記録誌『試練と希望 東日本大震災・被災地支援の二〇〇〇日』(明石書店)もぜひ、ご一読ください。
東日本大震災・被災者支援の記録誌 「試練と希望 東日本大震災・被災地支援の二〇〇〇日」
国内での活動|東日本大震災被災者支援活動について