2018.12.26

東日本大震災の復興支援事業を行ってきた南相馬事務所 機能を東京事務所に統合

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(所在地 東京都新宿区/会長 若林恭英/以下、シャンティ)はこの度2018年12月末をもって南相馬事務所の機能を東京事務所へ統合いたします。

シャンティでは、東日本大震災の発生後、宮城県気仙沼市、岩手県陸前高田市、宮城県亘理郡山元町、福島県南相馬市に事務所を開設し、被災者支援活動に取り組んできました。気仙沼市、陸前高田市、山元町の事務所の機能は、すでに東京事務所に統合しており、12月末の南相馬事務所の機能統合も含めると、東北3県に開設した弊会の事務所はすべて閉所いたします。

移動図書館の運行最終日に利用者からいただいた感謝の品
移動図書館の運行最終日に利用者からいただいた感謝の品
(※「感謝」の文字は、ひらがなの「ありがとうございます」で構成されています)

これまでの東日本大震災 被災者支援活動

東日本大震災の発生3日後から調査活動を開始し、3月16日から支援活動を開始しました。これまで、緊急救援に66回出動し、国内外の災害現場で培ってきた経験を踏まえ、「被災者の自立支援」「生活の再建」「移動図書館を通じた被災者支援」「被災者の自立に向けた情報共有や政策提言」「生業再建支援」の5つの観点で、復興支援に携わってきました。

これまでシャンティが行ってきた東日本被災者支援事業

気仙沼事業「つながる人の和 復興プロジェクト気仙沼」

震災の翌月、2011年4月15日に気仙沼事務所を開設し、2016年5月末まで「子ども」「まちづくり」「漁業」の支援を通じて、気仙沼市での復興支援に取り組んできました。2013年夏に始めた自然体験プログラム「あつまれ、浜わらす」は、2015年に地元職員が中心となり設立したNPO法人「浜わらす」によって引き継がれています。

気仙沼事業「つながる人の和 復興プロジェクト気仙沼」

移動図書館事業「走れ東北!移動図書館プロジェクト」

震災により、多くの図書館が深刻な被害を受けた岩手・宮城・福島の東北3県で、仮設団地を巡回する移動図書館活動を行ってきました。本のチカラで、不安な気持ちをやわらげ、生活に必要な情報を届け、自由に交流できる場づくりをサポートしてきました。東北3県でのべ68,200人が利用し、143,800冊を貸し出してきました。

移動図書館事業「走れ東北!移動図書館プロジェクト」

福島事業

2016年7月に避難指示が解除された南相馬市小高区で、集いの場づくりや、地域の魅力を再発見するお手伝いをしてきました。地域に暮らす高齢者から、子どもの頃の遊びや食事、戦争の記憶などをお聞きして文章にまとめる、地域の「聞き書き」活動などに協力し、情報発信や交流に取り組んできました。

福島事業。地域の「聞き書き」活動の様子

東日本大震災被災者支援活動について

シャンティは、地域社会の再生を目標に、人と人との心の交流を支えることを心がけてきました。

東日本大震災被災者支援活動について詳しくはコチラ