2021.12.10
プレスリリース

1981年の設立から40周年を迎えました

プレスリリース
周年

2021年12月10日(木)に、団体設立40周年を迎えました。

「共に生き、共に学ぶ」平和な社会を目指して
カンボジア難民の緊急救援活動として、1980年にシャンティの前身となる曹洞宗東南アジア難民救済会議(JSRC)が立ち上がり、車両を改造した移動図書館に、クメール語訳を貼り付けた日本の絵本を詰め込み、タイ国内のカンボジア難民キャンプを巡る活動が始まりました。この時から「共に生き、共に学ぶ」ことのできる平和な社会の実現を目指し、本や図書館を通して文化や教育を支えるというシャンティの姿勢は変わっていません。

活動地は日本国内も含む7カ国8地域に広がり、40年間で届けた絵本は34万冊を超え、新しい図書館・図書室を1000以上建設。500タイトルを超える絵本や紙芝居を約96万冊出版し、のべ1600万人の子どもたちに本と接する機会を提供してきました。

これまでの40年を、これからにつなぐリニューアル
設立40年を迎えるにあたり、これからもシャンティの理念である「共に生き、共に学ぶ」ことのできる社会の実現に向けて活動に取り組んでいく、という想いを込めて、昨年12月には団体ロゴのリニューアルを行いました。今後も1冊の本から希望を見出した子どもたちが、自らの未来を切り拓いてほしい。蒔いてきた本の種から、芽が出て、花開きますように、という願いが込められています。

40年目の特別記念ロゴについて
40周年を記念して、特別なロゴを作りました。

シャンティの40年間の軌跡を40粒の“種”で表現し、新しい団体ロゴの“芽”と連動しています。ひとりひとりの人生の“芽”が出るための、“種”をシャンティが蒔き続けてきたことを再確認する特別記念ロゴです。

ひとつひとつの“種”の形は異なり、40という数字には現れませんが、これまでの苦労や努力、工夫を忘れずに、これからも丁寧に活動を続ける意思も表現しています。

また、団体ロゴのリニューアルに伴い、ご支援者さまにはより深く、そして新たに活動に参加してくださる方にはよりわかりやすくシャンティについて知ってもらえるよう、シャンティを表現する文言の更新や、団体概要などのコミュニケーションツールをリニューアルしました。さらに、これまでの活動を振り返りながらこれからあるべき姿を考えるイベントの開催や、特別記念対談動画の制作も行いました。
そして40周年を迎え、公式ウェブサイトも刷新し、公開いたしました。

新たな公式ウェブサイトの特徴は大きく3つです。

①日本国内も含む7ヵ国8地域での活動がより身近に感じられるよう、画像や映像を拡充
②はじめての方でもわかりやすい、シンプルなページ構成
③シャンティからの発信のみならず、さまざまな参加方法を知ることができるページを追加

設立40周年に際して(シャンティ国際ボランティア会 会長 若林恭英)
日頃シャンティの活動を温かく見守ってくださる皆様に、改めて深甚なる感謝を申し上げます。お陰様で設立以来、40周年という節目をこえることとなりました。この間さまざまな課題をなんとか乗り越えてきましたが、昨年のミャンマーのクーデターとアフガニスタン政変においては、組織として激震に襲われた感があります。ただ現地の人々が被っている困難は想像を絶するものでしょう。こうした時であるからこそ、皆様に支えられ培ってきた経験・知見を総動員し、支援を届けて行きたいと念願しています。

世界には、人種・民族・宗教・国家といった違いはさまざまですが、ただ一点、人として平等と言えるのは、生まれ出ずる生命には意味があるということだと思います。その尊厳を守るための種をまき、育んで行くことは今までとなんら変わりはありませんが、未来に向けてより一層深化させながら、この輪を拡げて行きたいと思います。
どうか皆様におかれましても、日暮れて道遠しという思いをお持ちかもしれませんが、私たちとシャンティ(平和)への道を共に歩んでくださいますよう切にお願い申し上げます。