阪神・淡路大震災から26年のメッセージ
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災から今日で26年となります。
シャンティは、神戸市兵庫区・長田区を拠点に全国からボランティアを受け入れ、避難所、仮設住宅、また在宅被災者への支援を行いました。シャンティ神戸事務所では、活動報告やボランティアの声、ソーシャルワーカーの声などを日記として毎日記録し残しています。
当時活動に参加したボランティアの声です。
「神戸市長田区。たくさんの人が焼け死んだ。死にたくない人がたくさん、たくさん。そして生き残った人はこれから先、生きていくことを考える。私たちボランティアはなんなんだろうか。死んだ人も、生き残った人も私たちのような部外者であるボランティアも神戸という街に集まった。仲間として、同志として、色々な気持ちを分けあえたらいいと思う。よくわからないけど、みんなで」
1995年8月5日 SVA活動日記より抜粋
この年は、「ボランティア元年」と呼ばれ、全国からボランティアが神戸に集結しました。
駆けつけたボランティアひとり一人ができることを全うし、そのうえで個々の思いをどうつなげるべきか模索していました。その答えとして、それぞれの地域で顔の見える関係を構築すること、セクターを超えた平時からの連携の重要性が叫ばれました。
また、シャンティ創設者の故有馬実成師は 阪神・淡路大震災での活動を通して、ボランティアコーディネーターの必要性、「被災者の自立」支援とは何かを問い続ける事、そして被災者の心理的ステージに合った活動を行うための専門知識を身につけることが重要であると訴えました。
コロナ禍の下では移動の自由が制限され、これまでにない新しい助け合いの方法が求められますが、近年多発する自然災害に対して私たちができることを問い直していきたいと思います。
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
専務理事 岡本 和幸