2024.09.10
期間限定募金

夏募金へのご協力をありがとうございました

夏・冬募金

今年の夏募金では、物価高騰の中においても子どもたちに教育を届け続けるためにご協力をお願いをしておりました。

その結果、8月31日までに1,707万円もの貴重なご寄付を頂戴いたしました。

私たち自身の生活も物価高騰の影響を受けている中、多くの方にアジアの子どもたちの学びのためのご寄付にご協力いただけたことに、職員一同、感激しております。

皆様のご支援のおかげで、私たちは今年アジアの8つの地域で以下のような活動を実施することができます。

・学校建設:8

・移動図書館活動: 537

・日本から届ける絵本:19,483

※上記は計画の一部です。

ガソリン代が高騰する中でも移動図書館を走らせて本を読む機会を届け、資材費が高騰する中においても学校建設を続けられるのは、皆さまからのご寄付があるからです。

温かいご支援に心よりお礼申し上げます。

新しい校舎で学ぶスマイちゃん

最後に、カンボジア事務所 所長の菊池礼乃からのメッセージです。

「アジアの子どもたちの学びを守るご支援をいただき、ありがとうございました。
子どもの学びを支える重要な要素の一つが、学校や図書館などの学びの「場」です。
誰もが安心して学べる「場」があってこそ、学びの継続や意欲につながります。

シャンティの支援対象地である農村部や僻地にある小学校は、いまだに木造校舎も多く、うす暗かったり、老朽化による雨漏りやシロアリ被害による校舎の腐食、壁の隙間から入る風や隣の教室の声で集中して学ぶことが難しいなど、様々な課題があります。

学びの環境の改善が必要不可欠な状況ですが、近年の物価高騰により建設のための資材費や農村部や僻地に資材を運ぶための運搬費用等が高くなってきているため、新しい校舎を建設することは容易ではありません。
農村部やへき地では、既存の校舎の小規模修繕を重ねながら、何とか建物の状態を維持している学校も少なくありません。

こうした環境が当たり前の子どもたちにとって、明るくきれいな校舎で、安心して学べることは大きな喜びです。
新しい校舎で学んでいる小学校6年生のスマイちゃんは、『とても魅力的な学校になって嬉しいです。学ぶことそのものが楽しくなりました。』と話しています。

新しい校舎は児童だけでなく、教員や地域住民のモチベーションにも繋がっています。
ある学校では、新校舎ができたことを機に子どもたちの学びの環境を改善していこうと保護者が立ち上がり、少しずつ資金を集めたり、支援団体にかけあったりして、校舎完成から2年後に学校図書館を作りました。
1棟の新しい校舎が、児童、教員、地域住民の意識を変え、学びの意欲を高め、自分たちの手で更によい環境を作る取り組みへと繋がっています。
改めまして、皆さまには、アジア各国の学びの「場」づくりにご協力いただいたことに感謝しております。
シャンティでは、これからも教育支援活動を通して、困難な環境の中でも、子どもたちが学びを楽しみ、学びへの意欲を高めていけるよう、取り組んでいきたいと思います。』