新年のご挨拶_事務局長 山本英里
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
日頃より、多くの方々に温かいご支援を賜り心より感謝申し上げます。
(ミャンマーでの読み聞かせ、『しんせつなともだち』福音館書店、写真:川畑嘉文)
昨年は、ミャンマーで活動を実施してからちょうど10年の節目を迎える年となりました。
ミャンマーの活動を振り返る中、明日の生活や未来が見えない中でも、人々や子どもたちの未来や希望をつなぐ活動に関わるミャンマー職員や関係者の思いに胸が熱くなりました。
政情不安、紛争、災害などの困難な状況にあっても、そこに子どもたちがいる限り、私たちはできることを継続していくことが大人としての使命であると改めて感じました。
(中期計画策定会議)
私たちにとって、今年は新たな挑戦の年となります。
シャンティは、2019年から2024年まで6年間の中期計画を終え、今年から新たな6年間の中期目標を掲げて歩みだします。新中期計画を作るに辺り、海外含む役職員一同、これまでの活動を振り返り、より良い社会を築くために私たちは何をすべきかを話し合ってきました。
「平和」「共に生きる」「生きる力を育む」といったシャンティの設立当時から大事にしてきた理念を軸に据えた活動の継続こそが、混迷する現在の日本、国外の情勢において重要であると国を超えて共通認識を図ることができました。
私たちが直面する課題は、日々多様になり複雑化しています。一方で、私たちが長年推進してきた図書館を軸とした活動は、いつの時代でもどのような状況下でも形を変えて人々や子どもたちにより沿うことができる活動です。
(絵本を読む子ども、ミャンマー、写真:川畑嘉文)
1冊の絵本の扉を開く子どもたちの目、おはなしの読み聞かせに食い入るように聞き入る子どもたちの姿は、どの国でも地域でも同じです。そして、本を読み終わった後にふと見せる笑顔。その笑顔にまた大人たちも救われていきます。
(学校で学ぶ子どもたち、ミャンマー、写真:川畑嘉文)
皆様のご支援は多くの子どもたちの笑顔をもたらしています。
今年も一人でも多くの子どもたちの笑顔のために、皆様と共に活動を継続して参ります。
2025年1月2日
事務局長 山本英里