2025.12.16
プレスリリース

カンボジア・タイ国境地帯における軍事衝突に伴う 緊急初動調査の実施について

プレスリリース
広報からのお知らせ

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(所在地 東京都新宿区/会長 若林恭英/以下シャンティ)は、カンボジア・タイ国境地帯で発生している軍事衝突により、両国国境付近で多数の影響を受けた人々が発生している状況を受け、今後の支援活動に向けた緊急初動調査の実施を決定しました。


(市場に避難している人々・撮影:シャンティ国際ボランティア会)

影響を受けた人々の置かれている状況
2025年12月8日、タイとカンボジアの国境地帯で大規模な軍事衝突が発生し、その後、両国の国境を接する複数州でも衝突が拡大しています。現在、各国・各機関から国境地帯における被害状況が報告されています。

【注記】 軍事衝突が継続しているため、国境地帯における被害および避難者に関する情報は極めて流動的です。以下に記載の数値は、各国政府や主要メディアの発表に基づき、集計日時点の状況としてご参照ください。

カンボジア側の状況:
カンボジア内務省の発表によると、12日までに民間人11名が死亡し、76名が負傷したほか、カンボジア北西部6州(オッドーミンチェイ州、プレアビヒア州、バンテアイミンチェイ州、ポーサット州、バッタンバン州、シェムリアップ州)に約9万世帯、30万人以上が避難しています。

(寺院に避難している人々・撮影:シャンティ国際ボランティア会)

タイ側の状況:
タイ国境地帯では、主に5県で戦闘が継続しています。
12月14日時点のタイ保健省・タイ国防省および現地メディアの報告・報道によると、以下の被害が確認されています。
・国境沿いの6県に設置された仮設避難所には、12日時点で約25万人以上が避難しているとされ、避難者総数は40万人を超えるとの報道もあります。
・961カ所の避難所が設けられ、20カ所の病院と、212カ所の診療所に影響を及ぼしています。
・死傷者数は13日時点でのタイ国防省の発表によると、15人の兵士が死亡、負傷者270人

軍事衝突以降、避難民の急増により、避難所となっている寺院や学校などは過密状態となっています。現在も、国境地域における軍事衝突が続いているため、影響を受けた人々の増加が予測されており、緊急ニーズ調査および緊急人道支援が急務となっています。

シャンティの現地調査チームが緊急初動調査を開始
多数の避難民の流出および避難民が直面している過酷な状況をかんがみ、支援を視野に入れた情報収集、現地調査を開始しました。当会は、カンボジアとタイ両国での活動実績をいかし、シャンティのカンボジア事務所の緊急調査チームが避難所を訪問し、避難民の状況や支援ニーズなどについて調査を行う準備を進めています。皆さまのご支援、ご協力をお願い申し上げます。

【ご支援のお願い】
以下の方法で緊急募金を受け付けております。ご協力をよろしくお願いいたします。


 【タイ・カンボジア避難民支援へのご支援のお願い】

以下の方法で緊急募金を受け付けています。ご協力をよろしくお願い致します。

■クレジットカード
こちらのお申込みフォームからご寄付いただけます。

*フォーム内のご寄付の使いみちで「海外緊急支援」を選択してください。


■郵便振込

郵便振替:00150-9-61724
加入者名:公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
*通信欄に「2025年タイ避難民支援」あるいは「2025年カンボジア避難民支援」とご記載ください。

 

<シャンティ国際ボランティア会について>
団体名:公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)
設立 :1981年12月10日
会長 : 若林 恭英
所在地:〒160-0015 東京都新宿区大京町31 慈母会館2・3階
事業内容 :教育文化支援事業、緊急人道支援事業
公式ウェブサイトURL : https://sva.or.jp/

<本件に関するお問い合わせ>
事業サポート課宛て
お問い合わせフォームからご連絡ください

■プレスリリースの原文はこちらから■
【PRESS】thaicamer20251216