新年のご挨拶_会長 若林恭英
新たな年を迎え、皆さまにおかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。日ごろよりシャンティの活動を温かく見守り、国内外の現場へ多大なるご支援を賜っておりますこと、改めて深甚なる感謝を申し上げます。
現在、世界各地で紛争や対立が絶えず、私たちの活動もその影響を強く受けています。しかし、閉ざされた環境の中にも希望は生まれています。シャンティが25年にわたり支援を続けている、タイ国境付近にあるミャンマー(ビルマ)難民キャンプでは、7年ぶりに「難民子ども文化祭」を開催しました。14民族の子どもたちがそれぞれの伝統を誇らしく披露する姿は、過酷な環境に平和の光を灯し、文化や伝統が持つ力強さを教えてくれました。

(撮影:川畑嘉文)
国内においても、東京都豊島区・練馬区を中心に在留外国人への包括支援を実施しています。フードパントリーや教育格差への対応を通じ、外国ルーツの方々が孤立せず、誰もが安心して暮らせる多文化共生社会の構築を目指しています。また、発災から二年となる能登半島地震の被災地では、移動図書館などを通じて、顔の見える伴走を続けています。地域の伝統を尊重し、持続可能な街づくりを本年も皆さまと共に支えてまいります。

1981年の設立以来、「共に生き、共に学ぶ」社会の実現を目指してきたシャンティは、2026年に45周年の節目を迎えます。時代と共に課題は変化しますが、「あらゆる違いを越えて個人の尊厳を守る」という決意は揺るぎません。
1冊の本が、生きる力になると信じて。45年の歩みを糧に、一人ひとりの「シャンティ(平和)」が守られる未来へ向けて邁進してまいります。本年も変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2026年1月1日
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
会長
若林 恭英

写真:2025年11月6日難民子ども文化祭での会長ご挨拶
サムネイル写真:タイとラオス国境を流れるメコン川(撮影:川畑嘉文)


