タイとカンボジアでの武力行使の即時停止、平和的な問題解決に進むことを要請します
2025年12月8日、カンボジアとタイの国境付近で再び発生した大規模な軍事衝突は、現在も激化しており、両国で80万人以上を超える市民が避難を強いられています。
また、学校などの社会サービス関連施設や一般市民の居住地が戦闘に巻き込まれ多大な被害を受けています。
シャンティ国際ボランティア会は、タイへ逃れたカンボジア難民への支援を開始して40年以上、タイ、カンボジアで子どもたちへの教育文化支援を行ってきました。
私たちはタイとカンボジアにおける武力行使を強く非難し、紛争の双方のみならず国際社会が、直ちに暴力の停止と、平和的な問題解決に進むよう要請します。
武力による紛争は、一瞬にしてすべてを破壊します。砲弾や銃撃、暴力の犠牲になるのは市民であり、子どもたちです。人々がすべてを失い、癒えることのない深い悲しみに何年も苦しむ姿を私たちはこれまで目の当たりにしてきました。
私たちは、タイとカンボジアでの武力行使の激化により、子どもたちを含む多くの人びとが恐怖に晒され、命の危機に直面している状況を決して見過ごすわけにはいきません。
私たちは、紛争のすべての当事者に対し、即時停戦を要請します。
また、水や衛生設備、保健施設、学校など、子どもたちにとって必要不可欠かつ重要なインフラへの攻撃を行わないよう強く求めます。
国際社会には、すべての人々の基本的人権である生存権を保護するために連帯することを求めます。
日本政府には、これ以上人的被害をもたらさないための外交努力に加え、国際人道法の下での義務を尊重し、必要とする人々、特に女性や子どもたちへの支援を求めます。
シャンティは、教育施設と教育の保護を目的とする「学校保護宣言」に署名しています。
学校保護宣言はこちらからご覧ください
公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会
事務局長
山本英里


